本気でプロの声優になりたい初心者が知っておくべき真実

プロの声優になりたいと思っても、何からはじめて良いかわからない。有象無象の情報に初心者が振り回されるのは見ていて気の毒です。だから、声優事務所の事務員が「声優になる方法」を教えます。

新人声優の受難!?目上に使うと失礼でやりがちな言葉6選

目上に使うと失礼になる言葉

なるほど、了解しました!


若手声優が私に対しハツラツと返答をしてくれました。

そんな彼に対し、私も笑顔でこう返すわけですよ。


それ他所でやってないよね?


正直に言えば、身内会話ならなんの問題もありません。が、現場で同じ事務所の所属声優のみで完結する仕事など極めて稀です。


先輩声優や関係者から、「あいつ何様だ!?」と言われる前に、目上に使うと失礼な言葉は認識しておくべきではないでしょうか。


ちなみに、あなたは「なるほど、了解しました!」の何がマズイのかがわかりましたか?

 

目上に使うと失礼になる言葉

敬語には大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があり、

  • 尊敬語:相手に敬意を表して表現するもの
  • 謙譲語:自分自身をへりくだって表現するもの
  • 丁寧語:相手に対して丁寧に表現するもの

とされています。
※現在、これら3種類の敬語がより細分化され、5分類で紹介されているケースもあります。


とは申せ、敬語を正しく使えている日本人は極めて稀でしょう。


本来であれば言葉を操る声優として、完璧を目指すべき立場にいるのでしょうが、いきなり全てをというのは難しいかもしれません。


ですので、せめてよく聞くケースくらいは抑えておくべきではないでしょうか。

 

1.なるほどですね

「なるほど」と「そうですね」が省略化された言葉です。そして、「なるほど」は本来目下に人に使う言葉であることを認識してください。


「おっしゃるとおりです」「ご指摘のとおりです」などの言い回しができる様にしておくとよろしいでしょう。

 

2.了解しました

よく耳にする「了解です/了解しました」は一見正しい様に思えるかもしれませんが、これは敬語ではなく、気さくな物言いとなります。


「承知しました」もしくは「かしこまりました」を用いるべきとご認識ください。

 

3.ご苦労さまです

仕事終わりなどで耳にする「ご苦労さまでした」という言葉。


これも本来は目上の人が目下の人に対して用いる言葉です。少なくとも新人時代は「お疲れ様でした」という言い回しのが無難であると認識してください。

 

4.参考になります

先輩などから教えを頂戴した後に、「大変参考になりました」と口にする新人声優がおります。


その新人声優に他意はないのでしょうが、本来「参考」と言う言葉は自分の考えの「足しにする」という意味です。


先輩などから何かしらの教えを頂戴した際には、「大変勉強になりました」と返礼することが無難です。

 

5.お身体をご自愛くださいませ

会話の中でなく、メールなりSNSなりでたまにお見受けする「お体をご自愛くださいませ」という丁寧な間違いもあります。


そもそも「自愛」という言葉は「身体を大事にする」という意味が含まれます。


正しくは「ご自愛くださいませ」であることを認識してください。

 

6.お名前を頂戴できますか

初めての現場であったり、電話での応対時に「お名前を頂戴できますか」という言葉を耳にするときがあります。


これは「お名前をお聞かせいただけますか」と「お名刺を頂戴できますか」の造語であり、正しくは「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」となります。


少なくとも「お名前」を頂戴することができないのはわかりますよね(笑)

 

とある演出家の言葉

声優とは本来「美しい日本語の伝道者」たるべき


こんな言葉を残してくれた演出家さんがいました。事実、声優は日本語を使いこなし声のみで表現をお届けする立場にあります。


その自負を正しく理解してほしいという言葉なわけでして、その思いを汲んでいただけたら幸いです。


もっとも、新人声優から「りょ」と1文字だけの返信を貰った際に、「これはこれでいっか・・・」と思ったワタクシもおります。


「失礼の斜め上」を通り越してしまえば、ある意味「話題」になりますからね♪

【参考記事はこちらから】
オファーが欲しい!?声優として活躍したいなら知っておいて欲しい事

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