本気でプロの声優になりたい初心者が知っておくべき真実

プロの声優になりたいと思っても、何からはじめて良いかわからない。有象無象の情報に初心者が振り回されるのは見ていて気の毒です。だから、声優事務所の事務員が「声優になる方法」を教えます。

オファーが欲しい!?声優として活躍したいなら知っておいて欲しい事

声優として活躍したいなら

何故、オファーが来ないのか・・・。


新人声優の多くが、この悩みにもがき苦しみます。そして救いを求めるがごとく、演技力向上に重点を置き始めるのです。


なるほど、間違った行為とは申しません。が、声優になりたいあなたにこそ知っておいて戴きたいことがありましてね。


良い演技をすれば、オファーが貰えるのでしょうか?


声優になるためには、プロ意識も必要不可欠です。声優になる前だからこそ、その一端に触れておくことも必要な時期なのかもしれません・・・。

 

良い演技をすれば、という呪縛

良い演技(芝居)をすれば結果は自ずと付いてくる。


表現者界隈でよく聞かれる言葉であり、間違った考えではありません。


努力に努力を重ね、その成果が結果として表れ、評価されるからこその表現者人生だと思います。


ですが、拭い去れない事実も存在しましてね。


それを理解していただくために、別の事例で考えてみましょう。

 

良い仕事とは何だろう?

良い「仕事」をすれば、結果は自ずと付いてくるのでしょうか


確かに、それが競技スポーツであれば、また資格試験含め、教育の世界であれば数字が結果に反映されます。つまり努力が結果に表れる好例でしょう。


しかし、これらの業種ではどうでしょうか。

  • アーティスト
  • モデル
  • デザイナー
  • タレント
  • アイドル
  • お笑い
  • サラリーマン
  • etc...

現在、これらの分野で活躍され、富や名声を誇る方がいらっしゃいます。が、そんな彼らより優れた人材は、他に存在しないと思いますか?


世間に知られる人気アーティストより歌唱力の高い人などいくらでもいることでしょうし、人気モデルよりルックスやオーラを携えている人もいらっしゃることでしょう。他分野でも同様の事例はいくらでもあるはずです。


そう、これらの業種は明確な指標で左右することができない業種と考えられますよね。


良い仕事をすれば結果は自ずと付いてくるかもしれませんが、それが「いつ」になるかは、誰にも推し量ることができないのですもの。


だからでしょうか、いつか誰かが認めてくれるはずだと期待し、その日を待ち望む者が後を絶ちません


そんな彼らに「何故、努力するのですか」と尋ねると、間違いなく「上手くなりたいから」もしくは、それに類似した回答をしてくれるはずです。


では「何故、上手くなりたいのですか」と言葉を重ねると「プロとして活躍したいから」という回答を頂戴するケースが殆どになるでしょう。


もっともその回答の裏に秘められた彼らの本音とすれば、プロとして認められたいという意思の現れであり、端的に言えば「必要とされる存在でいたい」という人の願望に起因することなのかもしれません。


その努力は認めた上で、あなたに考えて欲しいことがあります。


なぜ、頑張っているであろう人より実力が劣る者が声優のオファーを受けられるのでしょうか?


あなたが本気で声優として生き残りたいのであれば、うがることなく真剣に考えて戴けませんか?

 

市場価値という戦略

運の所為や事務所の所為、あるいはあなたが知らない何かの所為・・・。


人それぞれに答えがあり、また思いがあることでしょう。そして私の立場でそれぞれの声を否定することはしませんし、不満や文句を言うことがダメなどという気もございません。


ただね。
それを言う時間分以上の行動を起こしたのか?


頑張っているという新人声優はいくらでもいます。その上で正直に言わせてもらうと、彼らより頑張っている者も、それこそいくらでもいるのです。


知名度を上げたいという新人声優は数多くいますが、その望みに見合う努力をしている者をお見受けするケースは少ないです。


そう、どれだけ優れ実力をお持ちであろうが、それを認めて貰えなければ、つまりあなたの市場価値を知っていただけ無ければオファーはいつまでも来ることはないでしょう。


どれだけ優れている商品だとしても、無名のノーブランド商品を購入するのは、誰でも躊躇します


そんな誰もが体験した事実を理解していなければ、いくら声優としての技量を磨き続けても披露できるチャンスが来ないわけでしてね。

 

声優として努力している先輩の具体例

売れるための行動を起こした先輩の事例を簡単に紹介しましょう。

彼らは状況に応じて戦略を常に練っておりますよ。

 

事務所の営業

正直に申しますと、所属声優の営業は過多ではありません。なぜなら彼にはブランディング力があり、逆に使いたいと言われるからこその所属声優です。


逆に言えば、プッシュが必要な時期が準所属時代であり本人の努力が相乗効果に繋がるとも言えます。


そう、声優本人の努力が実るかは本人次第に帰結するのです。

 

自分の営業

マネジメントを自分でする。


そんな声優もおります。が、そこまでをすべての声優に期待しません。


ただね。
仕事に行って挨拶だけして帰る。


もったいないなぁと思うのは、私が事務方だからでしょうか。


折角現場に行くのですから、また会いたいと思わせる行動を取るべきでしょうし、売れている者達の殆どは、この機会を大切にしています


そんな彼らの背中こそ、学ぶべきことなのだと思う次第です。


少なくともあなたを知ってもらうチャンスがあるときに、その機会をみすみす逃すことが正解だとは思わないで戴きたいかなぁ。

 

卒業学校からの紹介

在籍していた学校からの紹介業務も馬鹿にできません。


また、学校側こそ卒業生に頑張って欲しいと思っているのも事実でしょう。


少なくとも、声優学校在籍時に好印象を残せた人がオファーを頂戴しているはず、というのは理解いただけますよね?


チャンスは、それこそいくらでも目の前にある、ということを知っていてほしいなぁ。

 

先輩声優たちの具体例

新人声優が戦略的に行動するとすれば、

  • 事務所の営業:6割
  • 自身の営業:2割
  • 卒業学校からの紹介:2割

となり、リピートが来る声優になってくると、

  • 事務所の営業:3割
  • 自身の営業:6割
  • 卒業学校からの紹介:1割

となってくる印象があります。


少なくとも分かっていただきたいこととすれば、売れている声優は皆「行動」しているということです。


いつまでも口を開けて待っているだけの雛鳥でいて良いわけなどない、ということだけは厳格に理解していただきたいのですね。

 

ファンになってもらう為に

もし、あなたがアニメで活躍したいとしますよね?


となると、アニメを見てくれる視聴者の方達に認めてもらいたいと思っていることでしょうし、それが間違った考えなどとは絶対に言いません。


ただ、あなたが現場に立つためには他の方からも認めてもらわないといけないわけです。


当然、現場のスタッフに認められたからオファーされるのでしょう。


営業を促進したいとマネージャに認められたから、オーディションの情報も得るのでしょう。

 

オファーが欲しい。

 

そう、真剣に考えた時「まず、誰に認められるべきか?」、このことを熟慮してください。


一足飛びで何もかもが手に入るなんてことは、極めて例外的なお話です。


仮にその幸運を手中に収めたとしても、関係者に認められていない者にファンが付くなど、一過性のものにしかならないでしょう。


残念ながら、それは歴史が証明しているのですから・・・


あなたが声優として活躍したいなら、コミュニケーションをないがしろにすることだけはしないでください。


それを意識するだけで、更なる1歩を手に入れられると信じていただけたら幸いです。

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