アレ、やっといて!
冗談ではなく、いきなりこんな類の物言いをする者がおります。
言われた側からすれば、毎度「クイズ」を出題されている気分です。
ナニが!?
仰りたい意味がわからず、目的を確認すると、
なんでわからないんだ・・・!?
となり「主語のない話し方」をする人に、ほとほと困っているのは私だけではない気がします。
でね。
声優を目指すあなたに知っていていただきたいのは、そもそもこのような人たちは、声優になることが難しいという現実です。
仮に声優になれたとしても、その後の活躍はあまりパッとしていないという実情がございます。
それはなぜなのか?
その理由を知りたい方のみ、この先をご覧下さいませ。
主語がない人の特徴
主語がない人の特徴として、会話の出だしが「代名詞」や「動詞」から始まる傾向が強いということです。
冒頭でお話しした、「アレ、やっといて」などがあげられます。
「あれだよ、あれ!」
これは年寄りに多い言葉使いですが、もはや本人にしかわからないということを理解していません。
また「やっといて」にしても何をやればいいのかわからないことは多いでしょう。
伝えているつもりの本人からすれば、現在進行中の企画か何かについて話しているつもりでしょうが、進めている内容が1つとは限りません。
言われた側からすれば、指示が不明確なほど迷惑な話は無いのです。
にもかかわらず、自分は理解できていることのため、無意識に主語や目的語を省略する癖がつき、それを直すつもりもないのが彼らの特徴です。
彼らは、相手が同じもの見ていて、かつ同じ理解を示しているという前提で言葉を発します。
そして、視界に入ったもの、思い付きを反射的に発言する傾向が強いです。
挙句相手に分かるように話す意識が乏しいわけですから、人間関係で得をするはずもありませんわね。
主語のない会話を続けた先に待つもの
さて、声優は表現者です。
声を通じて、物語や世界観をお伝えする者たちです。
伝えるべき存在が、伝えるべきを意識しないと思いますか?
確かに台本がある世界です。
が、台本が読めたとしても「主語のない会話」を繰り返す者が、円滑なコミュニケーションを育めると思いますか。
周りから呆れられ、集まる者は「類友(るいとも)」が関の山。
本当に頼りたくなる人は、どんどんいなくなることでしょう。
だって、会話にならないのですもの。
それが若い時分であれば、パリピを気取ることもできます。が、年月が経てば周りにいるパリピは残念な「老害」になっているかもしれませんよ。
あなたはそんな人生を歩みたいですか?
主語のない会話をする声優は2流の証
確かに、主語のない会話をした経験は誰にでもあることでしょう。
それはプロの声優も同様です。
が、相手の表情を見れば、伝わっていないことくらいわかるはずです。
それも認識できないのであれば、表現者になる資格などありません。
だって、会話ができないのだもの。
言葉のキャッチボールができないのに、なにが声優ですか?
そして、それはあなたが望む声優像ですか?
残念な大人になる前に「主語のない会話」をしている自覚がある人は、早めに対策を講じるべきでしょう。
主語のない会話から脱却する方法
もしあなたが、「主語がなく何を言っているかわからない」という指摘を貰った場合、それを真摯に自覚して矯正すべきです。
なぜなら、それを安易に捉え無自覚のままでいると「あれ、それ」などの代名詞しか使えない残念な大人になることでしょう。
それも確実に、間違いなく、です。
声優だからこそ大事にしたい5W1H
- 誰が(Who)
- 何を(What)
- いつ(When)
- どこで(Where)
- どんな目的で(Why)
- どのように(How)
会話を始める前に、5W1Hを意識して話し始めてください。
もし、会話の最中でも自身の言葉に不明な点を意識したら、再度言い直す癖をつけてください。
日本語は主語がなくても成立してしまう言語です。
さりとてそれが続けば、相手に言葉の穴埋めを強要していることを意識すべきでしょう。
それ以上に、表現者の役作りにおいて「5W1H」が重要なことは以前にもお話ししていましたよね。
【5W1H(7W1H)の参考記事はこちら】
Don't Think. Feel?プロの声優になりたいなら感じるより前に・・・
そう、声優として当たり前なことができている人は「主語のない会話」などするわけがありません。
だって、普段から「言葉を伝えること」を意識しているのですもの。
声優を目指すあなたも、どうせなら活躍している声優と同様に普段からの会話も意識してみませんか?
お友達との会話も立派な「声優になるためのお勉強」なのですから。
【参考記事はこちらから】
オファーが欲しい!?声優として活躍したいなら知っておいて欲しい事