穴があったら入りたかった・・・。
声優たちとのおしゃべりを楽しんでいた際、台本に纏わる失敗談で盛り上がったときの声です。
失礼な話ですが、身の置き所が無くいたたまれない失敗談ほど、大いに笑わせて頂けるものでしてね。
まぁ、声優たちの話術のなせる業であることに違いありませんが、そんな失敗談から学べることはたくさんあるはず。
声優になるあなたには、目を通しておいた方が賢明なお話かもしれませんね。
声優台本に纏わる失敗のアレコレ
ウソのような本当の話ってありますよね。その例として、
台本を忘れた!
なんて失敗談がありました。それを聞いたときには流石に開いた口が塞がりませんでしたが、その後のリカバリーがおもしろく、皆笑いに包まれておりました。
もっとも、この事例を真似されたくはありませんので公表は差し控えさせていただきますが、真似をしておいた方が良いお話も当然ございますよ。
台本を濡らすべからず
声優にとって台本が重要な仕事道具であることは言うまでもありませんが、媒体は所詮「紙」であり扱いに苦慮する様な物ではございません。
仮に不慮の出来事で台本が破れてしまったとして、仕事に支障が生じるというわけでもないのです。
だからといって台本を粗末に扱って良い、わけでもございませんでね。
ありがちなケースと言えば、雨の日に台本を受け取りカバンの中に入れていた台本が濡れてしまうことでしょう。
もっとも、台本が濡れたからと言って文字が見えなくなるわけではありませんし、乾かせば問題ない、と思いますでしょ?
本番当日、現場で台本をめくる度に巻き起こる
ペリ・パリ・ポリ
というノイズ。
普段の生活ではまったく気になりませんが、現場の張り詰めた空気の中となると、このノイズが爆音に聞こえるのだとか。
更に言えば、それが自分の台本ともなると生きた心地がしなかったとお話いただきましたので、台本管理は徹底すべきなのでしょうね。
事実、新人声優の中には「ジッパー付き保存袋」に台本を保管している人もいるくらいですので、この失敗談は比較的メジャーなものなのかもしれません。
読み間違いで恥ずかしい失敗
余程特殊なケースでもない限り、台本にルビが記載されていることはありません。
漢字の読み間違いでNGになり、恥ずかしい思いをしたという声は多かったです。
例えばこんな漢字なのですが、あなたは大丈夫ですか?
- 諸刃の剣:(誤)もろはのけん (正)もろはのつるぎ
- 端役:(誤)はしやく (正)はやく
- 声を荒らげる:(誤)あらげる (正)あららげる
- 言質:(誤)げんしつ (正)げんち
- 幕間:(誤)まくま (正)まくあい
アニメの台本にも出てきそうな科白の中にも、間違ったら恥ずかしいものはございます。
日本語はかくも難しく、さりとて国の要職にある偉い人が漢字の読み間違いで辞任に追い込まれたなんて事例もありますから、日本語のプロである声優こそ注意すべきことなのかもしれませんね。
「未曾有」とか有名な話でしたものねぇ・・・。
慣用読みの悩みどころ
本来の読み方とは違いますが慣用化してしまった漢字の対処。ディレクターと要確認用語もございます。
例えばこんな漢字なのですが、あなたは正解がわかりますか?
- 貼付
- 貪欲
- 消耗
- (誤)てんぷ (正)ちょうふ
- (誤)どんよく (正)たんよく
- (誤)しょうもう (正)しょうこう
消耗品の正式な読み方は「しょうこうひん」となりますが、おそらく意味は通らなくなる可能性が高いです。
当たり前に話している言葉が正しいわけではない、って事例はあなたの身の回りにも結構あるのですよ。
現場で必ずチェックすべき言葉
正解がわからない言葉は、目を通すに留めるべき!
先輩声優のアドバイスです。特に専門用語と名前は当日確認が必須なのだとか。
確かに、専門用語は独特の読み方になる場合が多く、また名前に関して言えば複数の読み方があり何が正しいかはわかりません。
例えば、羽生さん。「はにゅう」さんもいますし「はぶ」さんもおりますよね。
例えば、東海林さん。得意気に「しょうじ」さんだろうと断定する人もいますが、「とうかいりん」さんという読みの方もいらっしゃいます。
正解の無い言葉に対し練習を繰り返した結果、気恥ずかしい思いをした新人のトラブルは結構多いわけでしてね。
この実例より、現場で何が正解かを伺うことが恥ずかしい行為ではないと認識していただければ幸いです。
顔から火が出るかと思いました・・・。
第一四半期(だいいちしはんき)を「だいじゅうよんはんき」と読んだ新人声優の言葉です。
「ぶわっはっは」と大爆笑した私も、その昔に遵守(じゅんしゅ)を「そんしゅ」と読んでおりましたがナニか・・・。
【参考記事はこちら】
喉の絡みが気になる!?声優が現場に持ち込む飲み物を紹介