いきなりですが、
面接で損をする人がいるのは事実です。
声優になりたい気持ちは強く、非常に演技がお上手な人だとしても不採用になるケースはあります。
そして、それを決定付けるのは「面接」です。
それは声優所属オーディションだけの話しでなく、学校で開催するプロダクション説明会でも同じでしてね。
後ほど後悔を口にしないために、我々事務所側の人間が面接で何に着目しているのか、ちょっとだけアドバイスしてみたいと思います。
声優も人財であるということ
人となり
もしくは、人柄とも言い換えられますが、確実に拝見させていただいていますよ。
正直にお話しすれば、どれだけ表現に優位性があったとして、一緒に仕事をしたいと思わせる人財でなければ、危なっかしくて現場に連れて行けないという本音があるのです。
一応、事務所という体裁から「表現」に対する教育機関を設けてはいます。
もちろんプロになった者にも有益性のある、養成所以外の選択肢としてです。
とは言え、人間性については本人の資質の問題でしてね。
後になって「失敗したなぁ」と言わないためにも、面接時に気を配っているという実情があります。
さて、採用選択から除外されやすい人の特徴とは、どんな感じだと思いますか?
まとまりのない話しをする人
面接で自己アピールをする。
その際、フリートークかなぁという程に話しが長引き、ダラダラする人がいます。
言いたいことを簡潔に話せない人なのだろう、との印象だけが残る事例ですね。
アピールポイントは明確、かつ端的に説明できるべきです。
その後、お伺いしたいことがあれば、こちらから「ご質問」させていただきますからね。
知ったかぶりをする人
- メルクマール
- イノベーション
- スプリングボード
- etc...
どこぞの偉いさんかなぁと思うような用語を利用する人がいます。
多分、理知的に見せたいのかなぁ。
で、意地悪というわけではありませんが「それはどう言う意味ですか?」と尋ねると、しどろもどろになるケースがありましてね。
同様に、その日本語を「本当に意味を理解して使っているかなぁ」という言葉遣いを選択している人もいらっしゃいましてね。
誰にでも分かる言葉を使ってコミュニケーションを図るって、大事なことですよ。
少なくとも、日本語を使って仕事をしている者に対し、語彙力を試す様なことをしても、手痛いしっぺ返しを頂戴するリスクがあるって認識しておいてくださいね。
なにも質問しない人
的外れな質問をするのが怖い。
こんな声を頂戴したことがあります。が、質問がないということは「そのプロダクションに興味がない」と捉えられても仕方ありません。
大人数の中で質問をするのが恥ずかしいという本音もあるのでしょう。
それを証拠に、個別での質問を頂戴するケースはありますが、時間的な都合により好印象とは言えないリスクを残す人がいらっしゃいました。
本当に自己アピールをしたいのなら、質疑応答時に明確な対応と「名前」を伝えることを意識してくださいね。
少なくとも、ウチの人事権を持った人間は「名前を覚えている」と話していました。
あなたが思っている以上に、アピールをしているってことを理解してくださいね。
メモをとらない人
適切な質問をする人は、好印象を与えることが可能と説明しました。
さらに、その後の行動でアピールの上乗せをすることができるとしたらいかがですか?
メモを取る
たかがそれだけ、と思われるかもしれませんが「聞き逃さない」という行動が好印象を与えているのは本当のことです。
逆に言えば、聞いたら聞きっぱなしという態度を取られると「本当に所属したい意志があるのかな」と思われかねません。
些細な行動ですが、面接官はしっかりとあなたを見てますからね。
面接で失敗しないために
面接官の目線からイメージトレーニングする。
- 自分が面接官だったら、何を希望するのか
- 自分が面接官だったら、何を見せて貰いたいのか
- 自分が面接官だったら、どんな質問を望むのか
想定問答集を作れとまではいいません。
が、当日にしどろもどろにならない程度に、言うべきことの軸は用意されておくべきかと思います。
面接時の状況が、全く想像つきません。
そんな人は、こちらの記事も参考にしてください。
【参考記事はこちら】
オーディションで緊張しない方法!?先輩声優が実践したやり方とは?