後悔したくない!
そんな思いからでしょうか、社会人になってから声優を目指す人がおり、その数は年々増加傾向にある様子。
事実、社会人からの問い合わせが増えていることを、私自身も実感しております。
でね。
言い方に違いはあれど、彼らが聞きたいことは共通していました。
社会人から声優になるにはどうすれば良いのか?
方法論を調べこそすれ、それらの大半が学生向けであり、判断材料とするには些か不安が残る、との声も添えてね。
なるほど情報に満ち足りる時代だからこそ、声優になる方法論のどれを選択するかでお悩みになっている様子。
まぁ、学生に比べれば時間的余裕もありませんから、極力無駄なことをしたくないという思いもあるのでしょう。
ということで、社会人から声優を目指すためのロードマップを、あくまで私の見解としてまとめてみました。
もしもあなたが同様のことでお悩みでしたら、今後の指針としてご参考いただければ幸いです。
社会人から声優になるには
夢を諦めたくない、後悔したくない。
その思いを否定するつもりはございません。が、大前提としてチェックして貰いたい事がありましてね。
それは、あなたが本当に声優を目指して良い存在かどうかの確認です。
敢えて厳しいことを言わせていただきますが、間違いなく現在のあなたより不安定な業種に挑戦しようとしています。
あなたが憧れた様に、声優としてきらめく程の成功を手にした者がいるのも事実です。が、全ての者にその成功を約束する世界でもございません。
後悔したくないからの挑戦で、結果後悔しては悔やんでも悔やみきれないことでしょう。
あなたの覚悟が本物か否かは、必ずチェックしてください。
【チェック項目はこちらをご参照ください】
【社会人編】声優を目指して良いか、セルフチェックしよう!
社会人が声優を目指すからこその選択肢
声優になるための方法論は、拙ブログでもイロイロとご紹介しております。が、敢えて社会人にオススメする選択肢とすれば、この2つの方法に絞られると考えています。
- 養成所
- 土日および夜間開催の声優学校
その上でどちらを選択した方が良いかについては、あなたの状況次第となるでしょう。
尚、それぞれの学校について特色を知りたい方は下記の参考記事をご参照ください。
【参考記事はこちら】
声優初心者が知っておくべき声優学校の特徴を理解しよう
声優プロダクション付属養成所を選択すべき人
- 表現の基礎を学んできた経験がある
- 既に行きたい事務所が決まっている
これらに該当する人は、養成所で学ぶ道を選択すべきでしょう。最短で所属声優になる可能性の高い方法ということがメリットになります。
但し、共に学ぶ養成所生の大半が他所の声優学校からオーディションを経て、入所されてきた者達であることを忘れないで下さい。
勝てない相手とは言いませんが、あなたと同じくらい覚悟を持って挑戦している者もおります。
だからこそ、覚悟があるあなたの刺激になることは間違いないはずです。相乗効果を狙う意味でも、有用な道であるとご理解ください。
一般声優学校を選択すべき人
プロの声優にはなりたいが、表現の基礎を学んだ経験が無く、また行きたい事務所も決まっていないという人もいらっしゃるでしょう。
そんなあなたにオススメしたいのは「一般声優学校」です。
時間的に制限のある社会人の方でも問題なく学べる、週1クラスや週2クラス、夜間クラスなどがありますので、あなたのライフスタイルに合わせて声優学校を選んでいけば良いでしょう。
その上で、事実として認識しておくべきことがあります。それは表現訓練未経験者が「一般声優学校」から即所属声優となる割合が低く、その大半が一般声優学校卒業後に養成所に赴くことになるという点についてです。
この事実により「声優プロダクション付属養成所」からの就学を勧めている人たちもいらっしゃいます。
彼らの言い方に違いこそありますが、時間的な無駄を省き、金銭的な浪費を防止できるとのご指摘であり、善意からの発言と見受けることができるのです。
確かに、時間効率や金銭面の負担だけに目を向ければ一理あると思われても仕方ないでしょう。
とは言え現実的な話をさせていただければ、未経験者がいきなり養成所に行けばどうなるものか・・・。
その方がどれだけ覚悟があったにせよ、ライバルができることをできないでいる自分に忸怩たる思いを重ねる日々が続くであろうと予想します。
場合により、それが理由で心が折れる可能性も否定出来ません。
以上のことから、少なくとも私は効率性を求めて本質を見失うことを善しとは申し上げられないのです。
急がば回れという諺が示すとおり、現状のあなたに合った選択こそ最良であるとご認識ください。
それくらい声優学校の選択が重要になるのですよ、と毎年お伝えしてはいるのですが、なかなかご理解されないケースもありましてね。ままならないものです・・・。
尚、声優学校の厳選方法や指針など、未経験者に必要な情報は拙ブログでもお伝えしております。ご興味がありましたら、ご参考ください。
【声優学校の正しい選び方のまとめ】
声優学校の正しい選び方 のカテゴリ一覧
社会人が声優を目指すのにオススメできない選択肢
声優になる方法は多岐に渡り、何を選択しても個人の自由です。そして決意が揺らがない為に、かなりストイックな方法を選ぶ者もおります。
気持ちは尊重します。が、それを私がオススメするかと言われれば「否」と回答せざるを得ません。
そんな方法論も参考としてご紹介させてください。
社会人に全日制声優学校をオススメしない理由
社会人であるあなたに「全日制の声優学校」をオススメすることは出来ません。
勿論、全日制学校には全日制であるが故のメリットがございます。が、あなたが持つ生活基盤の優位性は軽視して良いことでもありません。
【参考記事はこちら】
社会人が声優になる方法!持つべき者の強さを手放すな!!
また現実的な問題として、全日制の声優専門学校に通う生徒は10代がほとんどという実情もあります。
声優を目指すことに年齢は関係ありませんが、周囲との関係性に疲弊するリスクもあることは認識しておくべきでしょう。
尚、それらのリスクをチャンスに変える、と言う程の気概をお持ちでしたら挑戦してもよろしいのかもしれません。すべては、あなたのご判断次第です。
社会人に独学をオススメしない理由
社会人であるあなたに、声優を目指す方法論としての「独学」はオススメ出来ません。
その理由として、独学では間違いを正すことが極めて難しいこと、またそもそも表現は相手あっての行動であることが挙げられます。
それ以上の問題として、独学でそれなりのレベルに到達するためにはある程度以上の時間を要することもご理解ください。
場合により、プロの指導者におけるプライベートレッスンを兼ねた独学ということであれば話は変わりますが、あまり現実的とは申せません。
あなたが天才型のタイプであれば独学も効果はありましょうが、それであれば即所属可能なオーディションを受験するべき、とも感じます。
ともあれ、敢えて独力での成功を目指すのであれば、声優と枠組みに拘らず、様々な可能性を視野に入れた方が望ましいと考える次第です。
【参考記事はこちら】
独学で声優になりたい!?何故声優学校を薦められるのか?
社会人が声優を目指すからこそ意識してほしい事
事実、社会人から声優になれた者の数は少なくありません。つまり社会人から声優を目指すことは不可能なことではないのです。
とは言え「いつか声優になれると良いな・・・」でプロの声優になれるほど、甘い世界でもございません。
冷静に考えて戴ければお分かりでしょうが、この世界に憧れを持ち声優を目指す人は、毎年いらっしゃいます。あなたと同じように、ね。
ですので、あなたの覚悟を継続させるためにもロードマップの目標地点とその期間は用意しておいて欲しいのです。
社会人が声優を目指すロードマップのまとめ
3年間で準所属(預かり所属)
あくまで私が示した目標数値でしかありません。あなたの考え方次第では、この数字を減らしても増やしても問題ないのです。
が、現実的に考えれば1年間では短すぎであり、また5年間以上となると社会人であるあなたのモチベーションが継続するには、余程の覚悟が無いと難しいと思います。
論より証拠、その全てとは申し上げられませんが、社会人から声優(準所属・預かり所属)になれたケースは、
- 一般声優学校(1・2年間)⇒声優養成所(1・2年間)⇒所属声優(準・預)
- 声優養成所(1・2・3年間)⇒所属声優(準・預)
この2例が多かったのではないかと経験論より感じております。このことより、3年間という数字が妥当なラインかと考えた次第です。
勿論、この例はあくまで参考でしかありません。4.5年以上勉強し夢を叶えた人もいらっしゃいます。
ですが、期日を儲けることでモチベーション維持も含め、得られる効果が期待できるはずです。
あなたの夢を実現させるために、目標はしっかりと建てるべきことを意識しておいてくださいね。
【目的意識が明確だった先輩の参考例】
声優になる王道!?何の取り柄もない人が声優になれた理由
社会人から声優を目指すあなたへ
社会人であるあなたが声優を目指す際、正直に申せば何を選択しても間違いとは申せません。
人生において何を選択されたとし、何を経験したとしても、それが無駄になることなどないためです。
とは言え、今回ご紹介していない声優になるための方法論も含め、私なら何を選択するかを真摯に考え、経験論を元に比較的実現性の高い方法を導き出した結果が、今回ご紹介したロードマップとなります。
これが正解と断言することは致しかねますが、よりあなたの夢を叶えるため、声優になる可能性を向上させる参考としてお役にたてれば幸いです。
いつか、あなたにお会いできることを楽しみにしております♪
【参考記事はこちら】
声優になる夢を諦めたくない!でも会社も辞めたくない!?