ONE TEAM(ワンチーム)
『2019 ユーキャン新語・流行語大賞』の年間大賞に選ばれた言葉だそうです。
またノミネートされた言葉の中の「#KuToo」とか、2019年上半期『JC・JK流行語大賞』コトバ部門で2位となっている「KP」なども含め、全く分からなかった私は日本の流行に疎い人間なのでしょう。
とは言え、私の周りで「ONE TEAM」とか「#KuToo」とか「KP」などという言葉を発せられる方がおりませんでしたので、分からないものは分からないとしか言いようがないのですけどね・・・。
そう、当たり前の話ですが知らなければ分かりません。
少し前に、声優業界の展望に不安を覚える若者の声を傾聴いたしましたが、それも知らなければ分からないのは当然のことでしょう。
また、私自身身近な業界の情報であれば耳にし、肌で感じることもありますが、それを具体的に説明するというのは中々に難しい・・・。
そんな不安を解消すべく、とある企業様があるデータを発表されました。
声優業界って今後は斜陽になるんじゃ・・・
なぁんて不安を覚えてしまった方は、是非ご覧下さいませ。
アニメ産業の分析を確認しよう
あなたは「矢野経済研究所」という企業をご存知でしょうか?
まぁ、殆どの方が知らないと口にするとは思いますので、端的に説明しますと「各業界の市場情報を調査・分析」してくれる会社さんです。
・・・だからナニ?
と思われた方は、まずこちらのデータをご覧下さい。
2015年度から2019年度(予測値)までの「オタク市場」分析結果を見ることができます。
アニメ市場における2019年度の売上高は、前年度比6.9%増の3,100億円と推計していることが見てとれます。
そして、その理由に映像配信サービスの存在も触れております。たしかに、各種様々な配信サービスが増えれば、コンテンツの量も増えてしかるべきですし、他社との差別化を図るとするならば、オリジナルコンテンツの存在は必要不可欠となるでしょう。
コンテンツが増えれば、声優の需要も増える。
そこまで簡単な話ではない、と声を荒らげる方もいらっしゃるでしょうが、とは申せ分母が増えれば間口は広がるのも偽らざる事実です。
少なくとも、近年でアニメ文化が廃れる心配は時期尚早なのかもしれませんね。
声優業務の需要拡大について
声優の仕事は、なにもアニメだけではありません。
外国映画(番組)の吹替えもありますし、ナレーションの仕事もあります。勿論CMも含めた宣伝の仕事もあるでしょう。
上記で述べたとおり、映像配信サービスが増え、それに伴うコンテンツの増加が見込まれますから、それがなかった時代に比べれば、声優の需要は増えているということを肌でも感じております。
また、昨今の「eスポーツ」文化の発展により、ゲーム産業も更なる活性化が見込まれています。
これらに特化したコンテンツが排出されるのも時間の問題でしょう。
このことからもお分かりの通り、声優産業における需要は斜陽どころか増加傾向にあるわけです。
ですので、もしこの点をご心配の方がいらっしゃいましたら「そこまでご心配される状況下でもない」とお伝えする時期なのだとご認識くださいね。
声優のニーズについて
とは言え、です。
時代と言ってしまえばそれまでですが、声優のニーズにも変化が出てきたのは事実でしょう。
以前の様に「お芝居」だけをしていれば良い、というわけにもいかなくなってきました。
それは、決して「声優のタレント化」という話でもございません。
配信事業に沿った「マルチ化」が求められる時代ということになります。
一時期はSNSを活用できる者が求められていた時代ですが、その時代も移りゆきそうな状況です。
そういう意味で言えば、ニーズの分析ができる声優が求められるわけですね。
もっとも、それは過去も同様です。
昔から、現在の需要に敏感な者達が生き残っている世界です。
だからこそ、流行とかトレンドというのを意識している声優が多いことを、あなたにも知っておいていただきたかったわけですね。
まぁ、「上級国民」が流行語だろうと思っていた私ですので、あまり説得力はないかもしれませんけどねぇ・・・。