プロの声優になるには、東京で勉強しないと駄目ですか?
地方で暮らす人に多い質問です。
まず、結論から申し上げますが「そんなこともない」という回答をしております。
確かに東京エリアであれば声優学校も多く、自分にあった学校選びに不満はなくなると思います。
また、声優プロダクションのほとんどが東京に拠点を構えていることより、付属養成所を選択したいとなると東京にいた方が利便性に富むのも事実です。
東京の学校でなくとも、プロの声優になることは可能
確かに、東京の方がチャンスが多いのは事実です。
ですが、地方にある学校からプロの声優になった人もいらっしゃいます。
このことより、必ずしも東京に上京しなければプロの声優になれないという事実はありません。
東京の学校に通うという選択肢
また、地方に在住しつつ週1・2度東京の声優学校に赴き、授業を受けるというスタイルの人もおりますよ。
この例からもお分かりの通り、必ずしもプロの声優になるために上京を選択しなければいけない・・・というわけでもありません。
プロの声優になったら東京にいるべき理由
ですが、あなたがプロの声優になったら話は変わります。
ジャンルを問わず、声優業務の大部分が東京で実施されているのは事実です。
仕事によっては、翌日であったり当日のオファーを受ける場合もあります。
その際「今日はちょっと・・・」とお断りを入れてしまうと、チャンスがどんどんライバルに流れて行くことは想像に容易いでしょう。
地方で暮らしている人がプロの声優になれた際、少数ではありますが上京タイミングを見誤りチャンスを失ったケースを垣間見ております。
優柔不断が招いた末路
なるべく早く引っ越そうと思っています・・・
と言いつつ準備不足から実行に移せない人もおりました。
非常に残念な例ではありますが、場合により人員整理の対象となってしまいます。
だって、仕事を提供しようとしても本人都合のNGが続けば
どうせまたNGだろうから、他の人に頼もう!
という状況を自ら作り出してしまうわけですから、結果的にプロの声優としての存在意義を消失させてしまうわけです。
まさに「自業自得」の行為ですよね。
声優プロダクションも企業ですから、仕事が獲れない人、仕事が出来ない人をいつまでも所属にしておく理由はありません。
他社様がどうかはわかりませんので一概には言えませんが、プロの声優に「なれてしまった人」が数年も持たずにこの世界から退場していく理由のヒントを記載しておきました。
プロの声優になる覚悟があるのか?
「運も実力のうち」という言葉がありますが、巡って来たチャンスを1度でも振ってしまうと、その後に同じチャンスが巡るケースは極めて少ないです。
厳しいようですが、代わりはいくらでもいる世界ですからね。
ということで結論としては、
声優を目指す学生のうちは上京を必須と考えなくても構いません。
但し、本気でプロの声優になる意思があるのでしたら、在学中にプロになってからの上京プランを練っておいた方が賢明であることは本当だと思いますよ。
今回のお話を厳しいと思うか、当たり前と思うかはあなたの覚悟次第でしょうかね・・・。