台本を持って演技する声優も、収録前に台詞を覚えているのですか?
声優初心者からの質問に対し、人によると回答させて戴きました。
台詞を覚えてくる人、こない人、それぞれに理由がある様子ですが、彼らの言い分にご興味はありますかね?
台本に対する声優の捉え方
台本を覚えるまではしないでしょうが、しっかり読み込まれはするのでしょう?
声優初心者から戴く声は、概ねこんな感じです。
さて、私があれこれ説明するより、当事者たる現役声優たちの声をお伝えしていきますね。
台本は軽くチェック派の言い分
それが吹替えであろうが、ナレーションであろうが、軽いチェック程度しかしないとする声優たちがいます。
それだけを耳にすると、彼らの怠慢に感じる声優初心者はいるでしょうが、当然理由はございましてね。
自分本位の表現を固着させないため
これが、彼らの言い分です。
台本を読み込めば読み込むほどに、自分なりのやり方をイメージしますよね。
それが現場にマッチすれば良いのですが、他を要求されることも日常茶飯事なお仕事です。
臨機応変の対応をするために、チェックは軽くしておくというのが彼らの流儀だそうですよ。
事実、数をこなしている声優たちに多い意見でした。
台本は覚えてしまう派の言い分
そもそも、長い台詞ではないので・・・。
これは、新人声優に多い声です。
もっとも、それなりに台詞数があったにせよ覚えていたほうが余裕に繋がるとする声もありました。
たしかに、現場の中で意識することが多い新人声優時代なら、これも戦略の1つだと感じました
新人声優に聞いた台本暗記法
台詞を覚えた方が余裕に繋がるとは言え、それ事態が簡単なこととは申せません。
彼らがどうやって台詞を覚えているのか、そのやり方を教えてもらいました。
とにかく音読(素読み)をする
繰り返し音読(素読み)をするという意見が、圧倒的でしたね。
ひたすらに繰り返して覚えるだけであり、コツなど無いという声も頂戴しました。
逆に、コツみたいなものは存在するという意見もございます。
耳栓をする
耳栓をする
こんな方法論を教えてくれた人がいます。
何でも、耳栓をすることで集中できるほか、普段とは違う声音が頭蓋骨に伝播されるから効果的に記憶できるのだとか・・・。
それが、ささやき声であったとしても耳で確認できるので、マスクと耳栓があれば電車内でも対応できるとお話してくれました。
あくまでも個人の方法論とはいえ、イロイロ考えているものだなぁと感心させられましたよ。。
肉体トレーニングと併用
肉体トレーニングをしながら覚えるという声もありました。
要するに身体を動かしながら、台詞を覚えるとのこと。
五感を働かせた記憶術というのは、古来から存在しますので、その考え方を反映させた方法ということでしょうね。
まぁ、激しい運動との併用はやめておくべきという当たり前なことを伺いましたけどね (;^_^A
ともあれ、複数人からこの方法が聞こえてきましたから、効果はあるのかもしれませんね。
例の代表的な暗記法は・・・
暗記の代表的な方法として、書いて覚えるという考え方はありますが、これを採用している人はごく少数でした。
まぁ、舞台台本をすべて覚えるとかであれば効果的なのでしょうが、声優という独特の仕事だからこそ、時間のかかる記憶法は敬遠されがちなのかもしれません。
さて、ご紹介したどの方法が優れているというお話ではありませんが、結果論とすれば愚直なほどの反復練習は、プロの声優たちも実施しているようです。
プロの声優を目指すあなたも、その心意気だけは真似してほしいかな。
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