本気でプロの声優になりたい初心者が知っておくべき真実

プロの声優になりたいと思っても、何からはじめて良いかわからない。有象無象の情報に初心者が振り回されるのは見ていて気の毒です。だから、声優事務所の事務員が「声優になる方法」を教えます。

ナゼ選ばれない!?声優オーディションでの失敗例から学ぶ

課題発表で意識すべきこと

声優になるためのオーディションに際し、名乗りが重要である話をさせていただきました。

【参考記事はこちら】
声優初心者必見!声優オーディションでの意外な落とし穴


但し、重要な行為であることは事実ですが、これだけで選考オーディションの結果が決まるわけではありません


やはり、あなたの1年の成果である「課題発表」が審査を左右することは言うまでもありません。


では、課題発表に際し、何に気を付けるべきなのかをアドバイスしていきましょうね

 

課題発表で意識すべきこと

課題内容がセリフであれ、朗読であれ、絶対にやってはいけないことがあります。


それは、

 


読んでいるだけ

 


になることです。


台本を読むだけで良いのなら、声優は必要ありません


それこそ、ロボットにお願いすれば良いですからね。


少なくとも、活字を目で追って「音読」される課題発表を実施されたら、プロの声優になることは不可能だと理解してください

 

読んでいるだけにならないために

このブログで演技論を語るつもりはありません。


流派・・・と言うと大げさになるかもしれませんが、師事した先生毎に考え方が異なることが普通です。


何が良くて何がいけないということでもありませんが、それを私が論ずるのもおかしな話ですので、身の程を弁えさせていただきたいと思います。


とは言え、何も回答しないのも無責任な話ですからね。


プロの声優が作品を組み立てる際、何に意識しているかを教示させていただきたいと思います

 

世界観を理解するための7W1H

5W1Hという言葉は聞いたことがあると思います。


それの変化形である「7W1H」を使って、作品の世界観をイメージしやすくしてく考え方です


当たり前と言えば当たり前なのですが、漠然と作品を読み進めるよりは戦略的に、あなたの演出プランの手助けになるはずですよ。

 

  1. When : いつ(時期)
  2. Where :どこで(場所)
  3. Who : 誰が(主体)
  4. to Whom:誰に(相手)
  5. with Whom:誰と(関係者)
  6. What:何を(内容)
  7. How:どのように(手段)
  8. Why:なぜ(理由)


そして最も重要なのが、その作品が何を言いたいのかを理解すること


それができれば、あなたが伝えるべきが何かが具体化するはずです。

 

ナゼ読んでいるだけと言われるのか?

あなたが文字を読んでいるだけと言われる本当の理由


それは、

 


伝えるべき相手がいないから

 


これに尽きます。


アニメのセリフが独り言になっていては、オカシイですよね?

朗読も独り言になっていては、ヘンじゃないですか?


あなたが語るべき「誰か」を、ちゃんとイメージできていれば「読んでいるだけ」と言われることはないはずです


繰り返しますが、活字を流暢に読むだけなら「初音ミク」さんに勝てるわけありませんよ

 

オーディションの勝負どころ

さて、課題発表を実施したら、それで終わりではありません。


真の勝負は、ここからになります


課題発表の後、あなたに興味を持った審査員側は別のやり方を指示するかもしれません。

 

  • もっと明るく演技してください。
  • もっと若く演技してください。
  • 他のやり方を見せて貰えますか。

 


プロの現場でも、演出プランの変更依頼など当たり前の様にあります。


あなたが審査員の指示どおりに表現できれば、道は開けると思ってください


少なくとも、

 

  • 明るい役は苦手で・・・
  • 若くとか可愛い役は私じゃありません・・・
  • 別のやり方なんて出来ません・・・。


出来ないというニュアンスの言葉を口にした時点で、チャレンジは終了します。


誤解しないで頂きたいのは、出来る出来ないのジャッジは審査員側が実施することで、受験者が決めつけるものではありません。

【関連記事はこちら】
先輩声優のアドバイス!出来ませんは言いません!?


これもまた、もったいない事例の1つですね。


尚、審査員側から追加依頼がないとしても、オーディション会場から退出するまでは堂々としていてください

 


結果が出るまで、何が起こるかわかりません。

 


それこそ、別途面談があるケースもあります。


最後まで気を抜いてはいけませんよ

 

実技試験で絶対にやってはいけないこと

自分の実力が出せず、成果発表が上手くいかなかったとしますね。


すると、首を傾げたり、ため息を吐いたりされる人がいます。

 


プロ意識のある人の行為だと思いますか?

 


イメージしてください。
あなたはプロの声優にオファーしたクライアントです。


自分が考えた台本を演技してもらった際、首を傾げたり、ため息を吐かれたら、どう思いますか?

 


随分ふざけた態度の声優だなぁ!

 


と、飽きれるか、憤慨しませんか?


勿論、どちらのケースでもクライアントとしての意図を説明し、再度実施して頂きます。

 

でも、さすがプロだなと思ってもらえるのは、

 

  • 自信がなく、恥ずかしがっている様な人
  • 堂々としており、安心感がある人


どちらでしょうね?


ですのでね。

 


自信を持って堂々とオーディションに立ち向かってください。

 


これって、本当のことなんですよ。

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