なにをやっても読んでるだけって言われてしまいます。
どうすれば良いですか?
さて、この回答をするためには、
- 理論的な話
- 技術的な話
- 意識的な話
これらのどれからを話すかによって、方向性が変わります。
プロの声優になりたい人への指導について
でね。
当たり前の話ですが、私はあなたのそばにおりません。
ですので、「理論的な話」や「技術的な話」をこのブログで記載することは可能ですが、教示することは差し控えさせていただきます。
と申しますのも、文字で考え方を教えるとなると、それを正しく理解して頂けたがわからないためです。
また、指導をさせて戴くことを考えれば「やってみせる」という行為を実施しないといけないわけでして、それも残念ながらブログの性質上不可能なのでしょう。
※動画は考えていないので、ごめんなさい。
声優への教育論もイロイロあります
さらに、これは教育論になってしまうのですが、正解を教えることを善しとしない人もいらっしゃいます。
それはそれで、指導論の方向性の問題になるのですが、私がそれを教示できたとしても、その後の責任が持てない以上、ごめんなさいと言わざるを得ません。
とは言え「読んでいるだけ」という棒読みに近い行為を実施される方も多く、それがセリフにせよ朗読にせよ、無意識に文字を読み進めているだけの生徒が多く要るのは事実ですね。
どんな理由があるにせよ、悩みを回答しない・・・では逃げでしかありませんし、納得いかないと思いますので「意識的な話」について回答させていただきたいと思います。
声優初心者にありがちな「読んでいるだけ」の罠
まず、なぜ読んでいるだけ・・・と言われてしまうのか?
また、同じクラスにいるライバルの表現を聞いても「読んでいる」風に聞こえてしまう時があるかと思いますが、その理由はなぜなのか?
真剣に考えたことはありますか?
表現だからこそ、会話を意識して
例えば、台本に書かれてあるセリフを読みますね。
その際、読んでいるだけと言われてしまっている人は「会話」になっていないわけです。
- 相手にセリフをかける「アクション」のセリフなのか?
- 相手のセリフを受けての「リアクション」のセリフなのか?
ちゃんと、考えていますか?
同様に朗読なりナレーションの原稿に書かれている文字を読む際、誰に対して語っているのか・・・
しっかり、考えていますか?
声優初心者の人が「読んでいるだけ」と言われてしまう意識的な問題は、聞いてもらうべき対象が希薄、もしくはいない場合が多いです。
つまり、誰に向けて表現しているのかが、まるで見えないわけなのです。
その表現は、誰に向けて語られるものですか?
文字を読めば、相手は聞いてくれる。
それは事実ですが、セリフであれ、語りであれ、あなたの考えた思いを伝えていなければ相手に感動を届けることなど不可能です。
文字を読むだけを実施されてしまうと、それは滑舌練習にしかなりません。
この事実を正しく理解してもらえると、セリフや物語を「読む」だけではプロの声優になれないことに気が付けるはずです。
そう、ものすごく単純な話なのですが、あなたが語るべき対象がいなければ、文字を読み進めるだけですので「読んでいるだけ」と言われて当然なのですよ。
お芝居は難しくない!
あなたは普段、何気なく会話をしていますよね?
ってことは、セリフが「できて当然」だと思いませんか!?
出来て当然のセリフですら読んでいるだけと言われてしまうのは、単に文字を読み進めているだけだからです。
相手がイメージできておらず、考えていないから言葉に気持ちが乗らず、機械的に発言しているだけ・・・というのが本当の話なのですね。
語るべき相手を意識して、表現しましょう!
ということで読んでいるだけと言われないためには「対象を意識する」というのが重要になります。
さらに言えば、誰に対して聞いてもらうかを明確にイメージするってのが非常に重要ってお分かりいただけましたか?
この話を明確に理解していただければ、表現が機械的になることはなくなります。
繰り返しになりますが「普段何気なく実施している会話こそが、表現の答えになる」ってことを理解して貰えると、プロの声優さんになれるチャンスは飛躍的に向上しますので、常に意識してくださいね。