自分は、鼻声でキレイな声ではないから3枚目しかできません・・・。
これね。
プロの声優となった皆さんの先輩が、所属声優になる前に言っていた言葉なんですよ。
で、そんな先輩声優が主にやっているキャラは「2枚目役」です。
結果、本人が言っていたこととは異なるキャラクターが、主戦軸になってしまった例ですね。
勿論、本人の努力があったことは事実なのですが、それ以上に、彼の取った行動と意識を皆さんにも真似てほしいのですよ。
声質で悩むのは意味がない
自分の声質が嫌いだ・・・。
声優初心者の人に多い発言です。
でね、意外かもしれませんが、プロの声優達でもこのセリフを言う人は結構多いです。
なので、自分の声質で悩むのは、あまり意味がないと理解してください。
声質の評価は自分ですることではない!
さて、冒頭の先輩も「自分の声質に悩んだ」人のひとりです。
でね。
そんな先輩が、アフレコの授業中に「お前は2枚目声しかできないな!」とダメ出しを貰ってしまったのですって。
これを受けて、先輩が思ったことは、
あれ!?俺の声って2枚目に聞こえているの?
だったそうです。
この話で重要なことは、自分は3枚目しか出来ず2枚目なんて出来るわけがない!と決めつけなかったことなのですよ。
じゃあ、2枚目声も練習しよう!
その様に前向きに考え稽古を続けた結果、見事プロの声優になれたという実話です。
声優初心者は思い込み厳禁
声優初心者に限らず、新人声優にもいるのは「苦手意識」を持っている人がいることです。
イケメンや可愛い声は出せない!
そう決めつけ、思い込んでいるのは自分だけかもしれませんよ。
評価は他者がすることです。
こういう声もできるんだねぇ、という評価をお世辞と捉え、いつまでたっても変化のない態度でいることは、関心しません。
本人にとって意外なアドバイスを聞くことがあった場合、それをチャンスと捉え、前向きに対応できる人こそ、プロの声優になれる人なのかもしれませんね。
決めつけて考えた悪例
決めつけて考えてしまったことの悪例もご紹介しますね。
某サイトで高い声質だと声優事務所に受かりやすいと聞いて練習してました!
・・・勘弁してよ!
というのが我々事務所関係者の心の声です。
声質が高いのが声優の条件だったら、それに該当しない人って何人いるのよ、って思いません?
それがあり得ない話だとお伝えした上で、100歩譲りましょう、
明るく元気な声質を「高い声質」であると言っているのであれば、まぁねぇ・・・と思うところはあります。
暗く渋いキャラクターは、どうしたって先輩たちのが上手ですからね。
でもさ、声優に重要なのは声質じゃないんだってことを理解してほしいなぁ。
声質で選ばれる例外
ただまぁ、声質で選ばれる例外はあります。
それは、若くして「老け声」ができる人材です。
非常に重宝されるのは事実です。
有名ではないけど、稼いでいる人ってこんな感じです。
ただ、声質だけというよりは表現力が伴っていることのが重要ですけどね。
ということで、声優で生き残るためには、アニメの主役をやらなきゃ、って決めつけてはだめですよ。
そして最も重要なことは、苦手意識から自分の可能性を閉ざしてしまうこと、
そんな役は出来ません!
と発言してしまうことです。
勿論、どうあがいても出来ない役はあるかもしれません。
でも、その可能性を求められているにも関わらず、否定してしまうのはもったいないです。
何事も決めつけや思い込みは、はリスクにしかなりません。
本当に無理なら頼まれてもいないって意識してくれると、プロの声優になる道が開けて来ると理解してくださいね。