プロの声優を目指す人の中に、内気な人がいることも珍しくはありません。
コミュ障という言葉は好きではありませんが、最近の用語的に言えばこの分類に属する人ということになるのでしょう。
昔も今も「恥ずかしがり屋の目立ちたがり屋」という人はいらっしゃいますものね。
ただまぁ、最近はスマホを持つのが当たり前の時代ですから、コミュニケーションがSNSやゲームで完結してしまう人もいるようです。
とは言え、プロの声優を目指すのであれば、円滑なコミュニケーションが取れ、気さくな交流が図れることが望ましいわけでしてね・・・。
プロの声優になりたいならコミュ障は卒業しよう
当ブログの中でも笑顔が重要であり、自分から話しかけることが重要というお話をしました。
【参考記事はこちら】
Lesson15.声優初心者が在学時から大切にしたい2つの習慣について
また、声優以前に社会人として最低限のコミュニケーションは鍛えておいた方がよろしいかなぁ、と思うことも最近散見いたします。
でね。
コミュニケーションは大事だよ・・・なぁんて話をすると真面目な人は、それに類する本を買ったりネットで調べたりし、さらに積極的な人はセミナーに行ってみたりするんですよ。
非常に好感が持てますし、そういう気概は大事にして貰いたいのですけど、ちょっと気を付けてほしいことがあるんですね。
コミュニケーションは一日にして成らず
それは、知識吸収のための勉強をしたら「それでおしまい」になっている人が結構いらっしゃるということです。
つまり、なるほどぉ・・・で終わらせ、実践しないままになっているケースですね。
はっきりいいますと、もったいないです。
せっかく勉強したことなのに、自分ができている「つもり」になっているだけでは、大抵出来ていないことのが殆どなんですね。
コミュニケーション知識も使いどころ次第!?
ちょっと簡単な失敗例をお話してみましょうか。
たとえば、コミュニケーション本などで良くお見かけする「オウム返し」をすれば良いってやり方、聞いたことがある方は多いと思います。
あれね。
不必要なところで実施してしまうと、相手を不快にさせるケースもあるので気を付けてくださいね。
オウム返しという手法を下手なところで使うと、「と申しますと・・・?」と返答している風に聞こえてしまう場合があります。
これが繰り返されると相手はどう思うか。
余程寛大な人でもない限り「お前の言ってることってよくわからない」と言われているみたいでイライラさせる可能性は高いです。
普段、コミュニケーションを円滑に実施したいと実践している人であれば、使いどころもわかるでしょうが、知識だけですとちょっと心もとないケースもあるわけです。
こんな感じでコミュニケーションテクニックという考え方は多岐に渡るのですが、場合により使いどころを誤ると痛い目をみるかもしれません。
だから気を付けてねぇ・・・ではなんのアドバイスにもなりません。
コミュニケーションを勉強したいなぁと思っている人は、ちょっと意識しておいてほしいことがあります。
コミュニケーションの勉強法
コミュニケーションって本来的に言えば、本やネットで覚えることでもないんですよ。
本やネット、もしくはセミナーを利用すべきは、さらなるコミュニケーションを理解したい人に有効なのだと考えます。
ですので、円滑なコミュニケーションを意識し続けた人なら、その能力は上昇していくのでしょうが、内気で気の合う友人としか話ができない人は、話題が続かず苦い思いを経験しているのではないでしょうか。
そのため、いつまでたっても経験が足りない分、円滑なコミュニケーションを図ることが出来ない可能性が高いわけです。
コミュニケーションが苦手だから人と話せないのに、実践しろって言われても・・・。
と、なる可能性は高いですよね。
苦手分野の克服を頑張りたいのに、その一歩の勇気を踏み出すのは結構大変です。
知識だけでもダメということを理解はしていますが、それでも勇気が踏み出せないから苦手ってのが本当のところじゃないでしょうか。
でも、そのままでもダメですよね?
だったら、接客業でアルバイトしませんか!?
声優になりたいなら、接客業はアリ!
接客を通して、コミュニケーションを実践することが出来るという利点があります。
でも、もっと重要なことが学べるんですよ?
それは、接客をしている先輩の所作や話し方を観察することができるという点です。
アルバイトをしていれば、接客が上手な先輩にお会いすることが出来ると思います。
その人のやり方を勉強させて貰いましょう。
話し方や立ち振る舞いを「見て・聞いて・覚えて・実践」する。
それを繰り返す内に、お客様から感謝の言葉を貰うことが出来たら、心からお礼や返礼をすることができる。
ものすごい単純ですけど、ものすごい重要なことなんですよ。
そして、今お話しした「見て・聞いて・覚えて・実践」する行為は表現の世界にも共通する話なんですね。
アルバイトをしながらコミュニケーションを実践し、それが表現の練習にも繋がり、お金も貰える。
どうせアルバイトをするのであれば、自分の夢に役立つ職種を選択するって賢明だとおもいませんか?
声優の先輩たちも接客業でアルバイトしてますよ
実際、所属声優になった先輩たちも接客業を選択するケースは多いです。
アパレル関係やPC関係、コールセンター経験者もおりましたが、共通しているのはお客様とのコミュニケーションが必要ということでしょう。
コミュニケーションが苦手で・・・と悩むより、先輩たちの様にお金を貰って実践の中で勉強することもできるって知っておいてくださいね。
プロの声優になりたいなら「やってみる」の実践
覚えたことはまず「やってみる」
この考え方を身体に染み込ませれば、声優になる心構えはできていることになります。
それは、アルバイトでもボランティアでも学生活動でもなんでも同じです。
だったら、自分の夢のステップと捉えた方が有意義ですし、それが大変なことであったとしても「声優になるための勉強だ」と前向きに考えられませんか?
勉強は大事。
でも、知識だけでなく、実践できることが最も大事ってことを意識してくださいね。