声優になるには、演技力が重要である。
いやいや、演技力向上も大事だが、基礎訓練を疎かにしてはならない。
それ以前に、健康管理を意識すべきであろう。
・・・まぁ、どれも大事であり否定すべき点など何もありません。
が、その上でお話しておきたいことがあります。
もっと単純で当たり前なことをきちんと意識していますか?
声優オーディション日までの戦略
声優所属オーディションは実力勝負であり、すべてはオーディションの日に成果を見せるべきもの。
何も間違ってはいません。
が、おそらくあなたは、声優学校なり養成所に通われるのだと思います。
とすると、学校関係者の推薦や講師の推薦枠をないがしろにするのはもったいないです。
もちろん、推薦がなければ絶対に声優になれないという話ではありませんが、アドバンテージを得られるチャンスがあるなら、活用すべきではないでしょうか?
良い印象を残すこと
印象に残る
勿論、悪目立ちをしろという意味ではなく、良い印象を相手に残せているかという話です。
声優になるために普段の生活態度を意識することは重要ですし、プロの声優になってからもあなたが思っている以上に重要なこととご理解ください。
声優だって「見られる職業」であることは意識しなくてはなりません。
では、何に意識すべきなのか?
私の主観でお話することも出来ますが、折角ですので講師の方や学校関係者から伺った話をご紹介したいと思います。
声優学校講師の着眼点
複数名の講師の方にお話を伺ったところ、見込みがあるか否かの判断は大きく分けて2種類に纏められます。
課題に対する取り組み方と成果
- 発声(発音)
- 滑舌
- 演技力
まぁ、声優として必要不可欠な点は見ているわけです。
そして・・・
授業中の態度
- 真面目に取り組んでいるか
- やる気はあるか
当たり前と言えば、当たり前でしょう。
正直に言いますとね。
だらけた態度の生徒は、確実にダメの烙印を押されていますよ。
授業中に寝たり、講師の前で大あくびをしたり、友達と私語に夢中になったり。
楽しい学校生活を送れることも魅力ですが、収録の現場に連れて行きたい態度ではありませんね。
あなたが思っている以上に、プロ視点で判断されていると思っていた方がよろしいですよ。
声優学校関係者の着眼点
学校関係者の着眼点は、講師の方たちと少し違うようです。
私自身なるほどなぁと感じたことも含め、ご紹介しますね。
講義に赴くまでの態度
- 出席率
- 生活態度
- マナー
理由がなんであれ、遅刻や欠席の多い子を推薦するわけはないでしょう。
同様に生活態度やマナーの悪い子も、あえて推薦したい人員ではないようです。
マナーという言葉を聴いたとき、それも見ているのかと思いましたが、なるほど常識的な行動を判断するという意味で言えば、納得させていただいた次第です。
客観的に考えても眉根に皺がよる態度を取られれば、競演したい声優とは思われないでしょうからねぇ・・・。
人としての魅力も見られている
- 評判
- 好感度
主観ではなく、客観として意見集約しているという声を頂戴しました。
面白い意見とすれば「タレント性の有無」も見ているとのこと。
そう、あなたの可能性を吟味されていることがお分かりいただけましたか?
見られていることを意識すること
あなたは確実に見られています。
それは授業中だけの話ではありません。
学校内での行動を様々な観点で評価されているとご理解ください。
でね。
誤解して頂きたくないのは「真面目」という意味です。
講師や学校関係者の方が推薦(紹介)したくなる人物でいるために必要なこと。
それは、魅力的な人物なのだと思います。
それに近づくための努力は人それぞれ。
でも、ちょっとだけアドバイスをすれば、あなたが憧れた声優を思い浮かべてください。
なぜ、その声優に憧れたのでしょうか?
理由はいろいろあると思います。
そんなあなたが素敵だなぁと感じたことを、あなた自身で実施できる努力を積み重ねていきませんか?
その結果、あなたの努力が認められてプロの声優になれたとして不思議な話ではありませんし、そういう事例は少なくないのが事実です。
演技力の向上に意識が向きがちな声優初心者ですが、人間力の向上にも意識を向けることができるのか?
そういうところも「見られている」とご理解くださいね♪