あなたは、イライラしたことがありますか?
極めてマイペースの人以外、あると答えるのが普通でしょう。
じゃあ、何故ヒトはイライラするのでしょうか?
学術的には様々な解説があるのでしょうが、簡単に言えば、自分の思い通りに行かないからイライラするのだと思います。
では、イメージしてください。
あなたは、声優所属オーディション課題発表の直前、思いもかけない状況やトラブルに見舞われてしまいました。
さて、落ち着いて普段どおりの力を発揮することは出来そうですか?
はい。大丈夫です!
と言えないあなたに、ちょっとしたアドバイスをしていこうと思います。
普段どおりの力を出す準備
生活している上で思い通りに行かないことなど、いくらでもあると思います。
で、声優初心者の場合は練習をしても思い通りの向上が図れない、という感じでしょうか。
不甲斐ない自分に悲観的になり、悔しくてイライラしたことはありませんか?
まぁ、正直に言えばプロの声優になった者だって通ってきた道だと思います。
ただ、彼らはその後、自棄にならずに努力したということでしょう。
そう、どんな状況になったとしても揺るがなければ、イライラするリスクは減少するでしょうね。
プロの声優を目指すあなたは、そういう準備も意識しておくべきなのです。
まずは、落ち着こう
難しい説明は、専門サイトにお任せするとして、イライラすると脳が興奮状態になります。
アドレナリン(ノルアドレナリン)というホルモンが理由らしいです。
ただ、この情報はあくまでも「ふーん」程度で十分です。
知っておいて欲しいのは、イライラしている時に練習したところで、成果を得られるどころか、さらにイライラする可能性が高いということ。
また「何が原因なんだ!?」と究明を図っても、フラストレーションは溜まる一方かもしれません。
じゃあどうすれば良いのか?
1度、イライラする状況から離れましょう。
そもそも、興奮ホルモンであるアドレナリンは長時間分泌されるものではありません。
イライラを感じたら、とにかく落ち着く。
これが無難です。
ということで、イライラしそうになったら気分転換を実施しましょう。
コーヒーブレイクだろうが、散歩だろうが、テレビだろうが、なんでも良いです。
イライラしてしまい狭くなりかけた視野を広げる。
こうすることで、その時に気がつかなかった何かが分かる様になります。
また、短時間では気分が転換しないケースもあるでしょう。
その場合は、思い切って旅行にでも行きませんか?
自分を見つめなおす旅とかじゃありません。
単純に、キレイな景色やその街の雰囲気に触れてみるというのがオススメです。
また、がんばろう!
リセットするって大事ですよ。
身体を温めてイライラを未然防止
イライラには自律神経や副交感神経が・・・とかを話すつもりはありませんし、そんな専門知識はございません。
相変わらず「ふーん」程度で構わないのですが、身体を温めておくことでイライラし難いらしいです。
だから、お風呂とか熱いお茶が良いですよぉ・・・って話しじゃありません。
オーディション前に、軽いストレッチをしておく。
筋肉の強張りを軽減するということも重要ですが、緊張感をなるべく緩和したいのであれば、ちょっと意識しておくべき行為かもしれません。
軽い発声練習も同様でしょう。
あなたが日々行って来た練習が、ルーティン化されているのであれば、オーディション当日にも実施すべきです。
普段どおりの身体の仕上がりが、あなたを助けてくれますよ。
ハプニングも想定しておく
あなたは間違いなく努力しています。
が、努力をしてもどうにもならないことってあるんです。
それは、ハプニング。
- 当日、原稿が変更になる。
- 発表の順番が変わる。
- トチリが伝播している。
- 機材トラブルが発生する
- etc...
何で今なんだよ!!
そんなセリフを言いたくもなるでしょうが、ついてなかったで終わるには残念な話ですよね。
ですので、ピンチをチャンスに換えることをしましょうよ。
あぁ、こんなこともあるって知ってた。
たとえカラ元気の虚勢だとしても、問題はないと自分に言い聞かせましょう。
想定していた結果と思っていれば、動揺の衝撃も少ないでしょうし、
うわぁ・・・、盛り上がってきた!!
悲劇のヒロイン(ヒーロー)を演じるより、逆境のヒロイックファンタジーを演じてもらえた方が、好感が高いのは当然です。
場のトラブルにどう対応するのか?
意外とこちらは見てますよ。
イライラ緩和も声優になるための訓練
思い掛けない事に対応する能力。
声優になるあなたに求められているモノです。
そういう意味で言えば、舞台俳優は強いですよね。
トチリもあるでしょうが、機材トラブルや舞台トラブルなど、リアルだからこその不具合なんていくらでもあるでしょう。
でも、彼らはトラブルすらも想定内であることを理解しています。
経験を通じて、ね。
じゃあ、収録をメインとする声優には、不必要な能力って思いますか?
声優の瞬発力は芸の領域
ちょっと前に「はじめまして・・・」なんて挨拶した者同士が、
愛してる・・・
なぁんてお芝居ができるのが声優の凄さです。
事前練習なんて無いに等しいですから、どんな表現が来るのかはわかりません。
「だよねぇ・・・」もあるでしょうし「そう来たか!」もあるのだと思います。
アクションとリアクションが絶妙な表現を見せ付けられたとき、声優は憧れられる存在になるのでしょう。
ちょっとしたハプニング的要素があっても、反射的にカバーできるのは訓練の賜物なのだと思います。
だからこそ、普段から意識しませんか?
不測の事態こそ成長の糧に!
練習で上手くいかなかったり、生活の中にもイライラしそうになったり。
それでも、イライラせずに「大丈夫」と思えることがあなたの成長に繋がります。
こんなこともあるよねぇ!
思い通りに行かないことも、想定内であると習慣化してみましょう。
そして、思いがけない瞬間毎に「成長のチャンスだ!」と受け止めましょう。
こんな前向きな姿勢を続けれられば、あなたの魅力は高まります。
オーディションの日に、思いもかけない指示を受けることもあるでしょう。
事前準備が無い状態でも「想定内だ!」という状況にできるのは、普段から努力を積み重ねて来たあなただから出来ることです。
だからこそ、イライラしそうなその時ですら、前向きにいて下さい。
すべては、あなたを成長させ、そしてあなたの夢を叶える為にね♪