日頃お世話になっている先生から、レッスンの聴講をさせていただく機会を得ました。
私にとって大変ありがたいお誘いです。
声優事務所の事務員でしかない私には、演技表現の向上を図る意味などありません。
が、この世界で働く者として、何をやっているかを知らないでは話になりません。
だって、声優初心者の方々から頂戴するご意見・ご質問に上辺だけの回答をすることを善しとする立場ではありませんのでね。
私自身が素敵だなと思える指導者の講義は、私にとっても意義のあるものなのです。
さて、講義終了の後。
指導者の先生から、言われたセリフがあります。
言いたいことは何かな!?
・・・そんな顔していましたか? |ω・`)
声優になるための練習のはずが!?
なぜ発声練習で出来ていることが、演技実施時には疎かになるのでしょうか?
私が指導者の先生に投げかけた質問です。
発声練習、もしくはそれに近い訓練をしている時には、声帯に負荷を掛けない明瞭な発声をしている子も多くいました。
ですが、いざ演技表現を実施する際には、出来ていたことが出来なくなっていたのです。
勿論、お芝居として呼吸法や発声法を崩すことがあることも理解しています。
が、それが必要なシーンとは思えないところでしたので、「おや?」と感じていたことが顔に出てしまっていたのでしょうね。
【参考記事はこちら】
滑舌不良は歯並びが原因じゃない!?声優初心者が陥りやすい滑舌不良の罠
反復練習を作業と捉えることの弊害
練習が作業になってしまっているから
先生曰く、
何の為に練習しているのかを意識せず、形骸化した反復作業をすることが「練習」だと誤認しているから。
、なのだそうです。
慣れと定着は別物ということを理解させることが、僕の仕事なんだけどね・・・。
ともお話してくれました。
先生の言葉を聴いて、真っ先にイメージしたのは、スポーツです。
ただ無意識に筋トレをする人と、どこの筋肉を鍛えているかを意識する人では成果が違うという話を聞いたことがあります。
また、私自身の経験でも言えることですが、学生時代に嗜んでいたテニスの素振りは、ラケットを振れば良いと言うものではありませんでした。
言われてなるほどと思ったことは、
発声練習と表現練習は別なもの
と捉えている子が多いのだろうなぁということです。
【参考記事はこちら】
プロの声優になるコツ!?意識を高く持ち続けるためには!
意味のある練習してますか?
練習を促されて練習していることの弊害
厳しいことを言えば、こういうことなのでしょう。
上手くなりたいです!!
と宣言してくれる子は多いです。
が、基礎が弱いままの子がいるのも事実です。
【参考記事はこちら】
スモールゴールを作ろう!声優になるための課題解決方法とは
場合により、練習している行為が何のためなのかを理解しないまま「作業」しているのではないか、と感じることもあります。
- 指導官に直すべき点を指示されても、それを正さないままに次の指摘を受ける。
- やる事、やらなければいけない事が増えていき、基礎が疎かになる。
負のスパイラルってこんな感じでしょうかね。
意味のある練習を!
課題を克服する
そのために、練習をしているのだと思います。
間違っても、練習をしているという行為に自己満足を求めないでください。
それもまた、無駄なことではないのかもしれません。
どんな練習であれ、少しずつでも成長を促しているはずですからね。
が、時間は有限です。
その意味も理解していただけたらなぁと思う次第です。
先生の言葉ではありませんが、
気付くということもまた、センスのなせる業
確かになぁ・・・としか言えませんでした。
大事なことに気がついて!
基礎は大事
プロとして当然のことであり、出来て当たり前のことです。
ですので、声優初心者の誰もが基礎練習をします。
が、それだけでプロの声優になれるわけではありません。
これをやれば絶対にプロの声優になれる練習
そんなものはありません。
理由は単純ですよね?
人それぞれに課題が違うから!!
あなたにとって意味のある練習を実施してください。
やるべきことは、いくらでもありますよ!?
【参考記事はこちら】
声優の条件!?なれる人となれない人の決定的な違いとは?