借金をしてでも、声優学校にいくべきでしょうか?
質問者は真剣に学校選びをし、学校訪問で質問なども経て、行きたい学校を厳選したとのこと。
但し、学費がネックになり迷いが生じてしまった様です。
さて、この質問に対する回答として、
- お金が溜まるまで待つ
- 親御さんの理解を得る
なんて回答もできますが、私がお話した内容は・・・
学生ローンを選択する前に
ローン額による
この様にお話させていただきました。
好きなことに挑戦する夢への投資であれば、積極的に活用すべきという意見も散見されますが、他人事すぎる回答を善しとする立場でもありません。
現実も視野にいれるために、ちょっと確認してもらいたいことがあります。
奨学金の返済だって大変な時代
世の中には奨学金という制度がありますよね。
以前は、それを利用し大学に進学することで、就職にも有利に働き、高度成長期だからこそベースアップによる給与増額もあって、返済の負担はそれほどでもなかったとする時代がありました。
でね。
超現実的に今を見れば、そんな時代じゃないわけですよ。
デフレ脱却を声高に叫ぶ人もおりますが、大学を出たから就職に有利という時代でないことは誰もが知るところでしょう。
(大学に行くなという意味ではありませんよ!)
まして、不景気は終わったという経済評論家もいらっしゃるようですが、それを実感する一般家庭は、まだまだ少ないのが実情なんじゃないかなぁ。
過去、当たり前だった給与水準ではなく、終身雇用という考え方も危ぶまれる時代です。
奨学金の返済で生活が困窮している人数は、少なくないってご存知でしたか?
声優学校から何を学び何を得るのか?
- 住宅ローンを使い、家を購入
- 自動車ローンを使い、車を購入
これらは、資産(財産)として考えられます。
※経済に詳しい方は、負債だろという意見になるかと思いますが、このブログの趣旨ではございませんので、お許しくださいませ。
そう、売却することができますからね。
大学を出ても手元に残るのは、卒業証書だけです。
勿論、知的財産は残りますが、卒業証書を売ることはできません。
大学卒という「学歴」しか残らず、それは声優学校も似たようなものでしょう。
覚悟だけの話じゃない
覚悟があってのことです!
素晴らしい心意気です。
是非声優になってほしいです。
でも、散々言いましたよね。
声優学校に行けば、絶対に声優になれるわけではない!
ということを。
また、なれたとしても急に羽振りが良くなるわけではありません。
修行のために、お金が掛かることもあるでしょう。
返す目処が立たない借金をしてまでの声優学校に行くべきとは、口が裂けても言えませんよ。
いくらなら良いのか?
1ヶ月、2万円の返済
無理なく頑張れる額面って、これくらいじゃないでしょうか?
あとは、返済に何年掛けるのかが重要になります。
- 1年:24万円
- 2年:48万円
- 5年:120万円
- 7年:168万円
- 10年:240万円
このぐらいが、現実的じゃないでしょうか?
この算出方法に根拠があるわけではありません。
(※利息も考慮に入れておりませんからね)
ですが、これ以上はイロイロ大変になるんじゃないかなぁという思いはあります。
この額を超える学生ローンをしても、声優学校に行くべきかどうか?
答えは、当事者次第です。
が、私は無理をすべきではないという言葉をお伝えさせていただきたいのですね。
声優学校を厳選することの意義
自分に合った声優学校を厳選するべき
このブログのコンセプトです。
それは、教育方法としては勿論のこと、あなたの状況でも考えるべきだということをご理解ください。
確かに、受講料が高い声優学校は、至れり尽くせりのサービスを提供してくれます。
とは言え、身の丈に合わない学校を選ぶことを善しとは思いません。
勉強のための借金は、悪いことではないとは思います。
でも、軽く考えて良いことでもないということは、肝に銘じて置いてください。
それが「奨学金」という呼び方だろうが「学生ローン」という呼び方だろうが、借金であることに違いはないのですから!