宅録したモノをボイスサンプルとして提出して良いですか?
このブログは、声優初心者に対して声優になるための方法論や考え方をお伝えしている場所です。
よって、声優初心者の人が声優事務所にボイスサンプルを送りたいとする場合、
自宅で録音したものでも構いませんよ。
となります。
ところが、新人とは言えプロの声優が同様の質問をしてきた場合、回答はまったく別のものとなります。
声優になりたいあなたには、まだ早いかもしれませんが、プロ意識を芽生えさせるためにもお伝えしておくべきことかもしれません。
ボイスサンプルはあなたの名刺みたいなモノ!
まず、例え話をしましょうか。
あなたの目の前に、二人のセールスマンがいたとします。
- 清潔感のあるスーツ姿の営業
- ちょっとクセのある私服姿の営業
話を聞くとしたら、どちらにしますかね?
で、名刺を貰ったとしますよね・・・。
- しっかり製版されている名刺
- 趣はあるが、自作の名刺
どちらの名刺なら、信頼が出来そうだなぁと思いますでしょうか?
嗜好の差は人それぞれだと思いますが、まぁ清潔感のあるセールスマンが、製版されている名刺を持って挨拶された方が、好感は持てると思います。
でね。
宅録、つまり自宅で録音した音声をボイスサンプルとして、提出したとしましょうか?
相手の印象は、この例え話に近い感じになってしまうのですよ。
あぁ、仕事の無い新人声優か・・・。
この様に思われているリスクが高いとご理解ください。
勿論、緊急性を要する場合など、クライアントが宅録でも構わないとするケースもあります。
が、意識の高いプロの声優は、自分の宣伝ツールをおざなりにすることはありません。
それらと比べられた時、アマチュア意識を疑われても仕方が無いのですよ。
製作側もプロと理解してください
至極当たり前の話ですが、ボイスサンプルを聞いてキャスティングをされる人達は皆、音声のプロです。
どれだけ頑張って編集したとしても、ボイスサンプルの出来は悟られると理解してください。
プロを相手に、プロの仕事や環境で対応しなければ、厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、
論外
という烙印を押されても仕方がありません。
中身で勝負ってことじゃないのですか!?
と威勢の良いセリフを言う者もいますが、音質の悪いサンプルを作っておいて中身も何もないでしょう。
プロならばこそ、ツール(道具)にも拘りは持ってもらいたいところです。
自己評価を低くすることが、プロの姿であるはずはあり得ませんけどね。
声優初心者も、スタジオ収録を経験したい
そもそもの話、スタジオ収録に掛かる費用ってリーズナブルになっているのをご存じでしょうか。
調べていただければ分かりますが、場所によっては3千円前後のところもあるくらいです。
自己投資という観点から見ても、高すぎる出費とは思えません。
まぁ、こんなところにも意識の差というのは生まれるのだと、知っておいてください。
でね。
こういったスタジオ収録を個人で実施することは、大変勉強になります。
宅録では得られない収録物の質というのもありますが、
- ブースでの緊張感
- ミキサー(スタッフ)とのやり取り
- スタジオでの所作
これらを体験し、確認することができます。
いずれプロの声優になるあなただからこそ、早いうちに雰囲気に慣れておくというのも立派な勉強ですよ。
だって、宅録では感じることの出来ない「集中力」を養うことが出来ますからね。
ボイスサンプルというブランディング
ということで、ボイスサンプルの出来は、あなた自身の評価に繋がるということを覚えておいてください。
繰り返しますが、ボイスサンプルはあなたの評価に直結します。
そう、ボイスサンプルはあなたの名刺でありブランドみたいなものです。
どの様に作ることも自由なわけですが、聞き手はプロであるということも理解してください。
そう、プロの声優だからこそ、ツールにもこだわる理由ってあるのですよ。
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