結局、声質で選ばれるんですよね?
とか、
ルックスが良くなければ声優になれないんですよね?
なぁんて声を聞く時があります。
所属オーディションに通らなかった方々の弁としてね。
ともすれば、そんな声優プロダクションさんもいらっしゃる・・・のかなぁ?
相変わらず、他社様のことまではわかりませんので、私の見解を述べさせていただきたいと思います。
ちょっと、厳しいことを書くことになりますが、お許しください。
声優になりたい人の誤解
声優になりたい人が持つ多くの誤解がありましてね。
- ルックスが良くないと声優になれない
- 声質が良くないと声優になれない
まぁ、どちらも才能の範疇かもしれませんが、正直に言いますね。
そんなわけはない!
となります。
ちょっと冷静に考えて見ましょうよ。
もし、声優になる条件がルックスなのだとしたら、アイドルやタレントを所属させる芸能プロが有利になると思いませんか?
また、声質の良さと言いますけど、現役声優の声質って、真似できないほどの稀有なモノなのでしょうか?
事実、ルックスが良くても、声質が良くても声優になれない人だって、いっぱいいますけどね。
声優になれない人の共通点
憧れて声優を目指しては見たものの、声優になれなかった人の共通点。
厳しいようですが、正直に言わせていただければ、
努力不足
です。
授業も練習も真面目に実施してきましたよ!!
そんな声も挙がるのだと思います。
でもね。
その程度は誰でも実施していることなんですよ。
そして、それは学生の物言いでしかないのですね。
ちょっと例え話をしましょうか?
自転車に乗るとき、右のペダルを踏んで、バランスを取って、左のペダルを踏んで、右手が前輪のブレーキで・・・。
こんなことを考えながら、自転車を運転する人はいませんよね?
こと、運転に関してだけ言えば、安全に目的地までつくことを(多少なりとも)意識しているのだと思います。
じゃあ、声優の話に戻りますね。
演技表現をする際、
- とちらないように・・・
- ゆっくりと・・・
- 抑揚を意識して・・・
- 苦手な50音を意識して・・・
- 発声は大きく・・・
- etc...
プロの声優が、こんなことを考えながら表現すると思いますか?
意識すべきは人それぞれに違いがあるでしょうが、
聞き手に、作品の世界観をどの様にお伝えするか?
作品が持つ世界観や言いたいことを、どのように構成し、提供するかを考えているはずです。
ですからね。
所属オーディションの時に「基礎訓練の成果発表」をしたとして、それが理由で合格するって思いますか?
プロの声優になりたいのでしたら、出来ていて当然の範疇を披露するってオカシイことってご理解いただけますか?
演技することを楽しめていますか?
作品をどのように届けるのか・・・。
所属オーディション時に、そこを意識して発表してくれている人もいらっしゃいます。
表現に可能性を見出せる何かを提供してくれれば、所属になったとして不思議の無い人です。
ですが、それを自身で見出さず、声優学校の方針によりオーディション対策を指導してくれているケースもありましてね。
もっとも、それがダメだとは言いません。
それもまた、戦略の一環でしょうしね。
ただ、悲しいかな「やらされている感」が出てしまっている人をお見受けしてしまうのです。
プロの表現者になろうとしている人が、演じることに苦痛を感じさせるとすれば、見ていて悲しいことはないのですよね。
所属オーディションの意味
プロの声優になりたいから、所属オーディションを受けられるのだと思います。
で、オーディションに受かれば、新人声優の仲間入りです。
仕事のオファーが入れば、あなたの憧れた舞台(現場)に立つことになります。
当然ですが、
あなたの近くに、先生はいません。
誰も助けてくれません。
プロとして活躍できる力があり、且つ意識もある人だからこそ、合格できます。
基礎は大事です。
本当に大事です!!
でもね、それはプロの世界では「出来て当然」なんですよ。
だからこそ、所属オーディションでは
表現者になるためにあなたが努力して培ってきた何か
を魅せてください。
あなたはイロイロな努力をして来てくれたのだと思います。
その成果を見せてください。
所属オーデションって、そういう場所なんだとご理解くださいね。
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