演技が上手いって、何ですか?
声優を目指す初心者からの質問・・・というよりお悩み相談ですね。
何をやっても「違う」を突きつけられて、へこたれている感はありました。
それにしても、難しい質問でして「哲学的」でもありますよね。
- 演技が上手いから、仕事がある声優
- 仕事があるから、演技が上手い声優
上記は似て非なる言葉でして、どちらも答えの出ない問答なのかもしれません。
ただまぁ、お悩み解決の糸口を示さないのも「逃げ」でしかありませんのでね。
この質問の回答をしていきたいと思います。
プロの声優だって演技は上手くなりたいと思ってる
口に出すか出さないかの違いはあるにしろ、
演技が上手くなりたい
という言葉は、声優を目指すあなたもでしょうが、すでにプロの声優になっている人でも、意識していることでしょう。
そう、同じことを意識しているにも関わらず、演技力が向上するかしないかは、プロだからというわけではありません。
これはプロになってしまった声優への苦言でもありますが、自分の課題を見つけそれを克服するための努力を持続しているか、ということなのでしょう。
プロの声優になっても口だけの人はいる
口では、上手くなりたいと言いますが、それが行動に移せているのか?
結局は、ここに帰結するのだと思います。
ですので、声優初心者だからとか、プロの声優だからという問題ではなく、意識が高いかの問題ということなのかもしれませんね。
意識が高いプロの声優に聞いてみた
あなたも興味があるだろうと思い、冒頭の質問を、プロの声優にしてみました。
どんな回答が返ってきたと思いますか?
自分も道半ばだから、答えられない
一応補足しておきますが、聞いた方は新人声優ではありません。
でね、それなりの人たちに同じような質問をしても、似たような回答でしたよ。
プロの表現者としての自負は持っていますが「自分が上手く優れた役者である」と思っていることは少ないのかもしれません。
誤解ない様にお願いしたいのは、お客様の前で自信のない行動をする人たちではありません。
また、謙虚というだけでもないと思います。
あくまで私の考えですが、表現の完成系となるゴールなどなく、理想は常に向上しているということの表れなんだと思うのですよね。
数字で表される世界でないからこそ、非常に難しく、且つやりがいのある仕事なんだと思います。
向上心のあるプロの声優が意識したこと
同様に、プロの声優に質問をしたことがあります。
演技が上手くなるためにしたことは何か?
練習(稽古)をしました。
まぁ、当然の回答でした。
では、どんな練習(稽古)をしましたか?
誰でも学校で習うような練習をしている人もいれば、独自の練習方法を実施している人もいました。
ただ、共通点は自分に必要なことを練習しているということであり、形骸化されたものではないということです。
ということで、やり方そのものを記載するのは、意味がないものであるとご理解ください。
プロの声優である先輩からのアドバイス
そんなぁ・・・やり方が知りたいです。
という声もあるでしょう。
でも、あなたにとっての課題は先輩と同じではありません。
- 先輩が実施した練習をすれば「上手くなる」
- 憧れの声優が実施した練習をすれば「上手くなる」
これらは、誤解でしかないということは肝に銘じておいてください。
まぁ、やり方は教えられませんが、先輩が通った道、つまり何を意識して来たかは共有させていただきますね。
あなたらしさの追求を忘れないで!
- 普通とは何か?
- 発声時の呼吸法
- ニーズの調査
- 感性を育む
プロの声優が意識することは他にも多岐に渡ると思います。
ですが、上手くなりたいという気持ちに意識をつけるのであれば、先輩が意識して来たことを頭の片隅に入れておくのもよろしいでしょうね。
で、練習のやり方は伝えられないと言いましたが、1つだけ練習とは言えない練習をお話ししておきます。
休んで遊ぶことも、また勉強
自分の理想に近づけず、自己批判が始まると、後ろ向きな感情に押しつぶされかねません。
そんな状態で、どれだけ有用な練習をしても気持ちばかりが空回りしているだけに思います。
そんな時は、遊びにいけばいいじゃないですか?
そこで体験する時間もまた、人生経験です。
心からリラックスして、そして自問してください。
声優になる覚悟があるのかを!
声優になるという気持ちに嘘がなければ、前を向けますよね。
その前向きな気持ちが、あなたらしさに繋がれば、少しずつでも成長していくと思いますよ。
頑張ってくださいね♪