本気でプロの声優になりたい初心者が知っておくべき真実

プロの声優になりたいと思っても、何からはじめて良いかわからない。有象無象の情報に初心者が振り回されるのは見ていて気の毒です。だから、声優事務所の事務員が「声優になる方法」を教えます。

Lesson8.声優初心者が陥りやすい学校選択時の過ちとその事実!

声優学校を選ぶのは大変だ!

声優学校の資料請求は、何件くらい実施すれば良いですか?


こんな質問を受けたとしましょう。
結論から言いますと、答えの無い質問だと回答せざるを得ません。

 

資料請求を実施する意味は、あなたに合った学校を厳選することにあります。


このことから、あまりに少ない学校群からしか選択肢がない場合、選別の精度が落ちてしまうのは理解してください。


あなた自身が選んだ学校に自信を持ち、躊躇することなく夢に向かって進みたいのでしたら、納得できるだけの資料はご準備されるべきかと思います。


・・・あえて件数を申すとすれば、10件前後はあった方が無難だと思いますけどね。


さて、学校資料が揃いましたら、あなたに合った学校選抜の仕分けを実施すべきと提言し、そのやり方を説明しました。

【関連記事】
Lesson7.声優初心者が実施すべき資料請求とその効果的なやり方!


ですので、あなたに合った学校選びのポイントを説明したいわけですが、何事にも順序があります。


選ぶべきポイントだけをお伝えしても、人によりそれ以外のポイントに目が向いてしまう場合があるのです。


どちらかと言えば用心深く、念入りに下調べをする人に陥り易いトラブルかもしれませんね。

 

声優学校を選ぶ際にありがちな誤解

様々な情報媒体で学校選びの方法論が掲示されています。


それらを否定する立場にはおりませんが、私の知りうる事実をお話しますので、これも参考にしていただけたら幸いです。


さて、声優初心者にありがちな選別項目として、

 

  1. 卒業生情報
  2. 学内デビューの有無(体験制度)
  3. 講師情報

 

これらがありますが、私からすると「あまり意味は無い」選別ポイントになります。


まず卒業生ですが、既に説明したとおり「その学校から所属になった」かどうかが分かりません。

 

他の学校を経由して所属になった可能性も高いです。


ですので、卒業生の在籍事実に嘘はないでしょうが、その学校を出たから所属になれたのかは資料上からでは分かりません


また、憧れの声優と同じ学校に行き、同じ教育を受け、同じ空気を吸えばプロの声優になれるなら、世の中声優だらけになってしまいますよね。


ですので、これを理由とするだけの学校選びはプロの声優になる覚悟がある人のやり方とは思えません。


また、学内デビュー、つまり在学中に声の仕事を体験できる制度も同様です。


勿論、プロの声優の現場を生で体験し、競演できるのは非常にためになりますから、その制度を否定する気はありません。


ですが、その経験をオーディション用プロフィールに履歴として書かれても、それを理由に所属声優として採用することなど、まずありません。


ですので、その機会を得ることは貴重かもしれませんが、プロの声優になることに重要な選別項目とは言えないのです。


例外的に、番組のレギュラーに抜擢されるレベルであれば話しは変わりますが、相当低い可能性でしかないことも事実であると理解してください。


そして、講師についてです。

 

声優学校を選ぶ際、講師は判断材料になり得るのか?

えっ・・・?有名声優さんだったり、現役ディレクターさんが講師だと良いんじゃないの!?

 

有名声優現役声優に習うことができれば、あなたの演技が作品に合っているか否かのジャッジはしてくれるでしょう。

 

当然演技のプロですから、そのやり方を教わることが出来るのは有益と言えます。


ですけど、彼らは指導者としての教育を受けている方など稀です。

 

演技を見て評価をすることは出来ても、どうするべきかを明確に明示してくれることは少ないかもしれません。


演技のプロとは、言い換えれば表現の職人ですよね。

 

感性が強い方の技法を「盗む」ことに意義を見出す教育を受けたい方には有効ですが、声優初心者にそれを求めるのは酷な話です。


同様に、現役の音響監督が講師であれば流行のニーズがわかるから有益だとする意見があります。


確かにニーズはわかるかもしれませんが、それは「その音響監督のニーズ」でしょう。

 

仮にジャンルの流行やニーズが存在したにせよ、すべての音響監督が同じ考えで同じ関連の作品を作っているわけありません。


アニメのニーズが外国映画の吹き替えやナレーションなどに反映できると思われては困ります。


当然、アニメの中にも様々なジャンルがあるのは皆さんもご存知ではないでしょうか?


もちろん、他の分野も同様です。


まして、彼らも指導者ではありません

 

演技に対してのジャッジはできても、どうすれば良いかまでを明示してくれることはまずありません。

 

プロが甘えた考えをするな!

 

とする考えであり、それは学生にも当てはまるとするやり方です。


これを否定する気はありませんが、指導者ではないのも事実です。

 

指導者のあるべき姿

本来の指導者とは、

 

  1. 理論を明確に指導することができる(言って聞かせる)
  2. 不備・不明点を指摘することができる(やらせてみる)
  3. その理論を、実践することができる(やってみせる)
  4. 出来ていることを教示することができる(誉めて伸ばす)

 

これらすべてが備わっている方なのでしょう。


ですので、有名声優や現役音響監督に声優初心者への指導を求めるというのは、本来的に言えば「畑違い」なのかもしれません。


実際、彼らに指導を受けるべきはプロの声優になったジュニアランカーにこそ有益です。

 

  • 有名声優の感性を盗みたい。
  • 現役音響監督に、現状の実力と名前を覚えてもらいたい。

 

こういう目的意識が明確な人が習うべき方々というのが、本来の趣旨なんですけどね・・・。

 

声優学校が著名人を講師にする理由

じゃあ、なんで声優学校は有名声優や現役ディレクターを講師にしているんですか?

 

当然、こんな疑問を持たれてることでしょう。


では、無名の指導者しかいない学校に行きたいと思いますか?


・・・意地悪なことを言ってごめんなさい。
でも、これが理由です・・・。


学校側にもジレンマがあるのだと思います。

 

良い講師陣を揃えても、それを宣伝する方法がありませんし、入学希望者側も「優れた指導者です」と書かれただけでは信用できないでしょう。

 

それが事実なら、どの学校に言っても意味がないってことですか? 

 

そんなことはありません。
基礎を教えてくれる優れた指導者は、どの声優学校でも採用してくれていると考えます。


ただ、失礼な言い方をしますと知名度の高くない方が多いです。
※私も機会があり指導者の授業を聴講をしたことがありますが、非常にわかりやすく感動を覚えた方も中にはいらっしゃいます。ですが、どなたも知名度だけで言えば・・・。


名プレイヤーが名指導者とも言えないとする格言は、良く聞く話ですね。


この事から、講師の質を理由に学校選択をすることが可能であれば構いませんが、講師の知名度や立場で学校選びをするならば、それが声優初心者にとって有益なこととは思えません

 

声優学校を選ぶ際、講師を判断材料にしたいのなら

もし、あなたが講師を判断材料にしたいのならば、知名度や役職よりは「指導暦」を参考になさるのが良いでしょう。


余程特殊な方でもない限り、指導経験が長い方のが「ノウハウ」は蓄積されますから、それが教え方に反映されても不思議はありません。


教え方の優劣を尺度で測るのは難しいですが、指導暦であれば数字での判断が出来ますから、ある程度の目安にすることは可能でしょう。


もっとも、せっかくあなたが望む講師の方に巡り会えたとしても、その方が専任講師になってくれるかはわかりません。
 
クラスの状況により、どなたがあなたの担当になるかはわからない場合が多いです。


このことより、講師を選択理由にしてしまうと望みどおりの結果にならない場合、悔しい思いをしてしまうリスクは発生してしまいます。

 

そのことは、事実として理解しておいて下さいね。


いかがでしたでしょうか?


私の意見がすべてというつもりは毛頭ありません。


ですが、大事なこととそうでもないことの事実をお伝えすることは出来たかと思います。

 

今回は、「そうでもない」情報を知っていただきました。


それを知ることで「大事なこと」をより明確に理解して貰いたかったからです。


では、次回こそ「基準学校」と比較する際の意識すべきポイントについてご紹介していきますね。

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