本気でプロの声優になりたい初心者が知っておくべき真実

プロの声優になりたいと思っても、何からはじめて良いかわからない。有象無象の情報に初心者が振り回されるのは見ていて気の毒です。だから、声優事務所の事務員が「声優になる方法」を教えます。

Lesson5.声優初心者が知っておくべき声優学校のメリットとデメリット

声優学校のメリットとデメリット

声優初心者にとって重要なことは「自分に合った学校選びである」と口うるさくお話させていただきました。


なぜなら、それを怠ることによって声優になる可能性を自ら低下させ、挙句には「時間やお金の無駄だった」と後悔を口にする人が多いからです。


せっかく、何かのご縁で私のブログを見ていただいた人にそんな思いをして貰いたくはありませんからね。

 

お節介を承知でしつこく語ってしまいましたが、ご理解いただければ幸いです。


さて、すでに声優学校の分類とそれぞれの特徴については、お分かりいただけたかと思います。


ただ残念なことに、声優学校の分類が分かっただけでは、自分に合った学校選びなど出来るはずも無く、また、この程度はどの情報媒体でも知ることの出来る情報です。

 


知るべき情報ではございますが、有益な情報とは呼べません。

 


逆を言えば、各種情報媒体ではお伝えし難い情報が、声優初心者の人に有益な情報なのかもしれません。

 

プロの声優になれる学校を選びましょう

声優学校は慈善事業ではなく、営利を目的としてプロの声優を育成することが活動主体となる企業です。


だからこそ、より学生に有益な状況を提供できなければ、企業価値が下がり自然淘汰されるはずですね。


ですが、昨今は声優になるための教育ではなく、プロの声優に憧れる人向けの活動に、より人気を集めている声優学校も存在します。

 

そのプログラムを否定することはできませんが、本当に必要なことなのか頭を傾げる状況でもあるのですね。


声優初心者の人にとって大事なこと、そうでもないことの判断はなかなか難しいのかもしれません。


であるならば、各種情報媒体に記載し難い、声優学校の分類ごとのメリットとデメリットの事実をお伝えすることで、学校選択のお手伝いをしていきたいと思います。


※あくまでも私の経験上の観点からくる内容であり、口伝情報などは一切記載するつもりはありません。うわさレベルの情報や口コミ情報など、その真価が明確でない限り、なんら価値の無い情報と考えます。尚、私の情報の真偽は、あなたの判断にお任せしますが、私があなたを欺くメリットなど何も持ち合わせていないことはご理解ください。

 

1.声優専門学校のメリットとデメリット

【メリット】

  • 知識・技術を基礎の基礎から徹底的に学ぶことができる。
  • その特性上、声優初心者が集まることよりスタートのレベルは同等。(※演劇部経験者は指導者が真の教育者で無い限り、経験に値しないことが多い)
  • 同年代が集まるので気後れする心配がない。
  • 事務所へのオーディション数が比較的多い
  • 卒業後、仕事の斡旋があるケースもある。
  • 在学中にデビュー(声の仕事を)するチャンスがある。

 

 【デメリット】

  • 授業料が大学並みで高価。
  • 在学期間が長い学校もある。
  • 声優事務所に所属できる可能性は極めて低い(付属養成所への入所が一般的)
  • 意識を高く保たないと、目的が希薄になり授業を受けるだけになる。
  • 全日制の学生に対し、優遇傾向が見受けられる。

 

2.一般声優学校(各種学校)

【メリット】

  • コースにより、高校や大学などに通いながらでも受講が可能(社会人も同様)
  • 専門学校に比べれば授業料は安価。
  • 最低限の知識・技術を学ぶことが可能。

 

【デメリット】

  • 自主練習がしっかりできないと、目的が希薄になる傾向が強い。
  • 声優事務所に所属できる可能性は極めて低い(付属養成所への入所が一般的)
  • 事務所へのオーディション数が専門学校に比べれば少ない傾向にある。
  • 専門学校に比べれば、学内デビューの可能性が少ない。

 

3.声優養成所(声優事務所付属養成所)

【メリット】

  • 進級オーディションに合格すれば、プロの声優になれる。
  • 意識の高いライバルが多く相乗効果に期待できる。
  • 専門学校に比べれば授業料は安価。
  • 声優の現場に合わせた知識や技術を学ぶことができる。
  • 完全実力主義

 

【デメリット】

  • 声優になるための基礎を学んだ人が多いため、声優初心者には不向き
  • 基礎の基礎まで教える時間が少ない。
  • 所属できる事務所は付属先しかないのが一般的。

 

4.その他(劇団やマスコミ関係の学校など)

【メリット】

  • 劇団員になれば、収入が発生するケースがある。
  • 芸能事務所に入ることが可能。

 

【デメリット】

  • 劇団への入所条件が厳しい。
  • 声優活動ができないケースもある。

 

 

いかがでしたでしょうか。
細かいことを言えば切りが無くなりますので、要点をまとめました。


分類ごとのメリットやデメリットを知れば、声優学校を選ぶ際の指針が明確になってくるはずです。


もっとも、あなたの状況によってはメリットやデメリットが変化する可能性も否定できません。


次回は、それを意識しつつ声優学校を選択する上で抑えるべきポイントについてご紹介していきたいと思います。

 

【声優になりたい人へのレッスンマップ】

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