器用貧乏で、コレといった特徴がありませんが自信がありませんが、声優になれますか?
器用貧乏・・・素晴らしい個性だと思いますけどね。
そもそも声優は、表現の世界に属す職業です。
競技の世界であれば、
トップにいなければ意味がない!
という考え方もわかりますけどねぇ・・・。
声優だってイロイロ
確かに、この人じゃなきゃ出せない何かを持っている声優はいます。
それが「声質」にせよ「表現」にせよ、です。
ですが、愚直に「それしか出来ない」という声優は少ないと思います。
複数の配役をされますけど・・・
キャスティングの都合というのもありますが、作品によっては1人の声優が2・3役兼務することって普通にあります。
特に新人声優時代は、セリフ数の少ない役をキャスティングされることが当たり前ですからね。
そんな時、
何をやっても同じ表現しかできない声優
がいたらどう思います?
視聴者からすれば「あれ!?さっき・・・」なんて疑問を抱かせるかもしれません。
視聴者に疑問を抱かせるなんて、作品の世界観をつぶす事と同意ですからね。
そつなく複数キャラクターをこなしてくれる「器用貧乏」って、素晴らしい特徴だと思いますよ。
バイプレイヤーを甘く見るな!
バイプレイヤーという造語がありますが、端的に言えば「脇役」のことです。
主役の表現を魅力的に支援してくれる貴重な存在です。
あくまで個人的な見解ではありますが、物語をより面白くするためには、主役の存在よりよっぽど重要なプレイヤーです。
知名度は低くとも、味のある表現者っていらっしゃいますよね。
・・・あっ、どこかで聞いたことある!
さまざまな役を、そつなくこなしてくれる声優の存在って大変貴重なんですよ。
自分らしさの追求
でね。
器用なことって、それ自体とっても重宝するってことは理解してほしいのです。
それでも、誰にもできない魅力的な何かがほしい気持ちも分かります。
ただ、それはすべての表現者が、日々努力して培っていくものです。
声優として勉強していく中で、
自分らしさとは何か?
を追求していくことは、プロの声優たちもやっていること。
だから、特徴がないなんてあせる必要はありませんし、一朝一夕で身につくものでもないことは理解してください。
尚、声質が声優のすべてではないという話は以前お話させていただきました。
よろしければ、こちらも参照してください。
【参考記事はこちら】
自分の声が嫌いです!?それが理由で声優を諦められるのかぁ・・・。