声優を目指すなら、若いウチから始めた方が良い理由はなんですか?
・・・うーん。
この質問が「声優は若くないとダメですか?」であれば、そんなことはないという回答で終わらせられたのですけどねぇ。
声優プロダクション各社でイロイロな理由があるでしょうし、弊社内ですら意見が分かれる話かもしれません。
今回は一般論も含め、私の見解もご紹介したいと思います。
声優を目指すのは若いウチが良い!?
至極単純に考えれば、スタートが早いほうが有利なのはどの世界でも同じでしょう。
センスでカバーできるという話にもなりましょうが、経験年数だって馬鹿に出来ませんからねぇ。
基礎訓練にしろ、マイク前の所作にしろ、早いウチから稽古している人の方が有利に働くのは当然なのだと思います。
これは、どの世界でも共通の一般論なのかもしれませんね。
プロの声優になるまでの時間もある
プロの声優を目指して、すぐに夢が叶い所属声優になる人は極めて稀です。
声優学校や養成所に通う期間は人それぞれだと思いますが、短い人でも1年間、長い人ですと7~9年間という時間をかけている人もいらっしゃるそうです。
準備時間に対する優劣を議論したくはありませんが、若いウチから始められた方が、プロの声優になれたとき、年齢的に若くいられるという事実はあります。
タレント的な活動を視野にいれるなら
テレビや雑誌など、タレント的な活躍も視野に入れるのでしたら、やはり若い方が選ばれやすいのも事実でしょう。
特にアイドル的な活動を憧れるのであれば、尚更かもしれません。
今でこそ誰もが知りうる国民的アイドルグループのAKB48さんですら、発足当初から今の成功があったわけではありません。
時間はどうしたって必要という事例の1つでしょうね。
声優事務員としての私の見解
若いウチのが有利なのか、と問われれば「そりゃあねぇ」と答えます。
その理由は上記でも示していますが、経験年数というのが大きいです。
もちろん、闇雲に時間だけが過ぎている人というのであれば、その年数に意味は見出せませんが、努力を重ねている人であれば、経験という時間は大きな財産でしょうからね。
もっとも、若いから良いという世界でもありません。
30歳以上の新人声優も居る世界ですし、活躍もされています。
イロイロな世界を経験されている人の方が、味があるのかもしれません。
以上より、若いウチから始めた方が有利なことには違いありませんが、社会人から声優になった人も多いというのが事実です。
少なくともご理解いただきたいのは、
若くなければ声優になれないなんてことはない!
というのが、私の本音です。
ですのでね。
変な情報に踊らされないでほしいなぁ・・・。