演技が上手になるコツをおしえてください。
たまにこんな質問を頂戴します。
これだけならならまだしも、
プロの声優になるコツを教えてください。
こんなことも聞かれる始末です。
・・・アタシが知りたいよ。
「コツ」という情報を聞けば、一足飛びに感受性や技術が向上する方法があるのなら、誰もが飛びつくでしょうね。
そして、その様な方法があるのであれば「役者」なんて要らない存在だと思いませんか?
地道な努力を継続できるかが、プロの声優になれる近道だと思います。
じゃあ、どれだけ努力をすればプロの声優になれるのか?
ちょっとした指針をお話ししたいと思います。
プロの声優になるための練習時間
プロの声優になるために、声優初心者は声優学校に通い、また自主練に勤しんでいるはずです。
そう、あなたも、あなたのライバルも練習はしているはず。
じゃあ、ライバルを抜きん出るためにすることは何でしょうか?
練習時間はどれだけ必要なのか?
どの分野の職種であったとしても、プロのレベルになるためには「1万時間」が必要だという説があります。
あなたが毎日声優になる練習を9時間続けても、3年掛かる時間が1万時間です。
数字だけをみれば「石の上にも三年」という諺がわかりやすいかもしれませんね。
という事は、毎日3時間しか練習をしていなければ、プロになるためには9年も掛かる計算になります。
毎日の練習をしていなければ・・・、言いたいことは分かりましたでしょうか?
声優初心者だからこそ練習の質も意識してほしい
まず、ご理解いただきたいことがあります。
発声練習を1万時間続けたからといってプロの声優にはなれない
これはお分かり頂けますよね?
発声練習を1万時間続けた人の根性とひた向きさは尊敬に値します。
ですが、プロの声優になるために必要なことが発声練習だけではないこともご理解いただけているはずです。
練習をすること、つまりは課題を克服するための行為は人によって違います。
あなたがその時に必要な課題を見つけ、それを克服していくための練習を実施する。
質の高い練習って、こういうことの積み重ねだと思いますよ。
見習うべき対象を見つけよう
あなたが憧れる声優がいたとします。
その人と肩を並べて声の仕事がしたいなら、その人と
- 同じ練習環境
- 同じ練習時間
- 同じ練習方法
- 同じ指導者
- etc...
これらの条件で、すでに説明した「1万時間」を過ごすべきでしょう。
が、現実にこれだけの労力を図れる人はなかなかいないでしょうね。
ですので、あなたの身近な先輩を見てください。
プロの声優になれそうな先輩はいるはず。
- その先輩はどんな練習をしていますか?
- その先輩の練習は、あなたがやってきた練習と同じですか?
- その先輩の意識は、あなたと変わりませんか?
そして、その先輩以上の努力は出来ますか?
先輩が難しければ、同期のライバルでも構いません。
あなたの意識が、同期の中で1番覚悟あるものであれば、ありもしない「コツ」を求める必要はありません。
プロの声優も常々努力しています。
あなたはプロの声優になる人なのですから、意識はこちら側の態度でいてくださいね。