先生に考えすぎと言われました・・・。
Don't Think. Feel !
(考えるな、感じろ!)
アニメのセリフに思われがちですが、ブルース・リーの名台詞ですわねぇ。
で、声優初心者にこんな指導をされた理由は「感じたままを声に出すことも意識してね」という意味なのだと思います。
さて、善意での指導方法に横やりを入れたくはありませんが、ひとつの意見として聞いてもらいたいことがあります。
この手の話って、天才型の人向けなんですよねぇ・・・。
感じる前に考えるべきこと
言われたことは、すぐに体現できる
こんな天才肌の人は、感じたままに表現すべきだと思います。
だって、考える前にできちゃいますからね。
でも、それができない凡人・・・というか普通の人なら、感じる前にやることがあります。
台本に何が書かれていて、視聴者に何を訴えるべき作品なのかを考えることです。
漠然と台本を見ることが声優の仕事ではない
表現者は、五感を軽視すべきではない!
まぁ、より人間らしさを表現するための訓示とすれば、その通りです。
とは言え、書いてあることを何も考えず、感じたままに読み進められる声優は、相当少ないと思いますけどねぇ。
声優初心者も台本を7W1Hで考えてみて
台本を読み進めていくうえで、何を大切にするかを考えるのが声優のお仕事でもありますよね。
同じ台本、同じ科白だとしても、役者が違えばやり方が違うのは当たり前だと思います。
じゃあ、台本なり科白をどのように考えていくのか?
演技指導というより、ヒントをお伝えしますね。
1.いつのお話しですか?
その台本に書かれている内容は「いつ」のお話しですか?
過去、現代、未来。
誰もが体験したことのない紀元前のお話しと、誰もが知っている今のお話を全く同じ読み方で表現するわけにはいきませんよね?
考えてください。
2.そのシーンはどこですか?
あなたが表現する舞台はどこですか?
- 時代は?
- 楽しいところ?
- 怖いところ?
- 気候は?
- etc...
いくらでも考える事がありませんか?
3.誰が誰に対して?
あなたが演じるのは誰ですか?
そして、重要なのが誰に対して演じますか?
それは、
- 2人だけのシーンですか?
- 関係者は沢山いますか?
さぁ、考えてください。
4.何をしましたか?
その台本では、何が言いたい事なのでしょうか?
それは強調したいことでよろしいですか?
考えてください。
5.そこに書かれているナゼを説明できますか?
台本には、言いたい事、伝えたい事の「なぜ」が書かれていませんか?
理由の説明って重要じゃありませんか?
6.どのようにも考えましょうよ
- どのようにして
- どうやったら
方法の説明も必要かもしれませんね?
プロの声優になりたいなら考えることも意識して!
考える事も意識しなければ、出来ないことがあります。
イメージすることです。
そして、それらをイメージした上で「感じて」ください。
ということで、あなたが天才型ではなく、努力型の人であるならば、こんな言葉を送ります。
まずは考えて、そしてイメージして、その上で感じましょう!
(First Think. The next Image. And then after that Feel!)
あなたがブルース・リーになることは難しいかもしれません。
でも、プロの声優になりたいのでしたら、考えることも意識してくださいね。